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HOME > 特集 > 中央区都市観光編 > 晴海アイランド トリトンスクエアに「第一生命ホール」
第11回 晴海アイランド トリトンスクエアに「第一生命ホール」
晴海アイランド トリトンスクエアに「第一生命ホール」ができました。そのホールを拠点にして、「音楽を通して人の輪を拡げよう」という活動に取り組んでいるNPOの団体があります。それが、トリトン・アーツ・ネットワーク(TAN)です。TANは、特に晴海、勝鬨、月島を中心として、『芸術活動』と『コミュニティ活動』を二本柱とし、さまざまな音楽活動によって文化的な支援と新しい街づくりを目指しています。その具体的な活動と、TANをサポートする人々に焦点を絞って、ご紹介いたします。皆様もぜひ参加・協力をして、いっしょに楽しんで下さい。
トリトン・アーツ・ネットワーク事務局
 住所 〒104-6005
東京都中央区晴海1−8−10
晴海アイランド トリトンスクエア
オフィスタワーX5階
 電話 03-3532-5701
 Fax
03-3532-5703
 URL
1. 晴海アイランド トリトンスクエアに「第一生命ホール」復活
 晴海アイランド トリトンスクエアの近代的商業エリアの一角に、2001年11月15日、新生「第一生命ホール」がオープンしました。旧「第一生命ホール」は、千代田区にある皇居のお堀端に建てられた第一生命館の6階にありました。戦後の混乱期、空襲で壊滅状態の中、娯楽に飢えた人々、また、発表の機会のない若手演奏家たちのために、1952年当時の第一生命の社長・矢野一郎が集会室を改築し、設備を整えて多目的ホールとしたものです。このホールは、日本を代表する室内楽演奏会場としてだけでなく落語や演劇などにも利用され、1989年の閉館を迎えるまで多くの人々に愛され続けました。それから12年後、装いも新たに活動をはじめた「第一生命ホール」は、767席の楕円型で、最新の音響空間を実現。舞台側から客席を見ると、座席の模様は晴海の地にふさわしく魚の鱗を、少し角度を変えると浮世絵に描かれた波を連想させられる、斬新なデザインになっています。ご自身でもヴァイオリンを弾かれるという事務局長の金多賀淑久氏にお話をうかがいました。
2. 地域に密着したNPO(特別非営利活動法人)を目指すTANとは
 この新生第一生命ホールを舞台に、「音楽を通して人の輪を拡げよう」という活動に取り組んでいるのが、トリトン・アーツ・ネットワーク(TAN)です。 TANは、地域と密着した運営をするための、文化サービス NPO(特別非営利活動法人)として設立されました。NPOというのは、個々の市民や団体が協力しあって特定の目的を達成するための、利益を求めない民間団体のことです。民間団体として音楽を通したコミュニティ活動をするという試みは、あまり類を見ないと言ってよいでしょう。
3. TANのユニークな活動
 TANは、特に晴海、勝どき、月島を中心として、『芸術活動』と『コミュニティ活動』を二本柱とし、さまざまな音楽活動によって文化的な支援と新しい街づくりを目指しています。 『芸術活動』は、ホールを使っての新しい試みとして4つのテーマを持っています。1つは、毎月1〜2回、水曜日の夕べに弦楽四重奏の演奏会。2つめは、あらゆる年代に合わせた、音楽とともに過ごせる時間の提案。つぎに、意欲的なコンサートへの共催団体としての協力。4番目の活動として、ユニークな「アドベントセミナー&クリスマスコンサート」があります。これは、若手音楽家の育成を目的とした、大切なNPOの活動です。2001年は、東京芸術大学の松原勝也助教授の協力を得て、若手音楽家のセミナーを催しました。約2週間の期間をもうけ、ホール内のどこを使っても良いという方式で、集中的に練習をしました。練習風景もオープンな公開レッスンでした。その集大成が12月23,24日のコンサートです。大好評を得たのですが、松原助教授は「もっともっと完成度を高めたい」と意気軒昂だったそうです。
4. TANの存在価値をいっそう高める『コミュニティ活動』
 TANの『コミュニティ活動』には、「コンサートがやってきた」という街角コンサートと「アウトリーチ活動」の二つがあります。 「コンサートがやってきた」の方は、地域の人たちの身近なところでコンサートを聴いてもらうものです。集会所やビルのロビーなど、演奏が可能なところであれば、どこへでも出かけます。たとえば、ラッシュアワーコンサートを、晴海のトリトンスクエア内にある町田ひろ子アカデミーという場所で行いました。これは、ラッシュアワーの時間に無理して帰宅せず、ゆっくり音楽を聴いてから帰ってもらおうという主旨で行った企画です。直近では、1月27日に晴海ビュータワーにて、ヤマト弦楽四重奏団の演奏、2月11日に第一生命ホールホワイエにて、古典四重奏団によるレクチャーコンサート、3月21日に同ホワイエにてチェリストの藤原真理さんによるロビーコンサートを行います。ぜひ聴きにいらしてください。
5. 子どもたちも感動の「アウトリーチ活動」
 「アウトリーチ活動」は、病院、老人ホーム、学校など、足を運ぶことのできない方のための出張演奏です。体育館のような大きなところで半ば強制的に皆さんに出席していただくのではなく、だいたい30〜40人前後の希望する聴衆の前で行います。 2001年11月5日には、イッサーリスというイタリアのチェリストが日本に来日していたので、児玉桃さんのピアノと一緒に、月島第3小学校のクラスで40分ほど演奏をしていただきました。生徒約20人の他にご父母もいらっしゃり、目の前での生演奏とお話に、子どもたちは大変感動していました。1月も中学校、老人ホーム等3ケ所を訪問します。今後も、いろいろな施設に出張演奏していきたく思います。
6. TANを支える人たち
 チケット代を、基本的にS席3000円、A席2500円と大変安く設定しております。これでは、演奏会を実施するたびに赤字になってしまうのが現状です。TANは1口1万円で会員制度を設けています。会員には会員証を発行し、その名前をホールに掲示します。もう一つの特典は、年1回の会員のためのコンサートへのご招待。個人会員は現在833名です。法人会員は、50万円コースが10社、20万コースが6社となっています。もう一つのTANの戦力は、サポーターたちです。サポーターは、月島・晴海あたりから参加していただいている主婦、音楽好きな人、学生、勤め帰りに来てくれるサラリーマン、OLの方などです。サポーターに登録しているのは130人。かれらは、イベントのアイディア班、コンサート当日業務の手伝い、チケット予約販売、月1回発行する「TANかわら版」の編集など、多岐にわたります。「TANかわら版」は、地元の公民館、区役所やレストランなどに置いてあり、これを読んで参加してくれる人もいます。NPO組織のTANは、サポーターがあって初めて成り立ちます。あなたも是非参加してみませんか。
 
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2002年1月掲載記事  
※内容は、掲載当時のものとなります  
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