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第12回 晴海アイランド トリトンスクエア
1月は晴海アイランド トリトンスクエアの第一生命ホールをベースに音楽活動をしているトリトン・アーツ・ネットワークをご紹介しました。今月は、晴海アイランド トリトンスクエアを管理・演出している晴海コーポレーション石川唯夫社長に話を伺いました。職・遊・住の理想を実現し、花と水と緑に囲まれたトリトンスクエアは、あなたの生活に新しい感動を与えてくれるはずです。
1. 職・遊・住の理想を実現したハートウオームな空間
 昨年4月にグランド・オープンした晴海アイランド トリトンスクエアは、中央区晴海一丁目全体を統一した設計コンセプトにより、約10万Fの広大な敷地に、業務(オフィス)ゾーン・住宅ゾーン・商業施設ゾーン、つまり職・遊・住の3つの機能を美しく調和させた新しい街です。北と南に設けられたトリトンパーク、商業施設、周辺を彩る花・緑・水の3つのテラス空間、住宅ゾーンの公園など、それぞれのオープンスペースがこの街をいっそう魅力的なものにしています。 中でも、花に囲まれたアメニティスペースはトリトンスクエアの象徴的な存在。約530種におよぶ四季折々の花は、「花のテラス」を中心に楽しむことができます。例えば、春には桜の散歩道、初夏にはラベンダーやデージー、キンレンカ、夏はモミジアオイやサルビアなど、数え上げたら切りがありません。花の知識がなくても大丈夫。2001年9月から花専門の花クルーが、テラスを巡るツアーを5回も行っています。パンフレット「はなだより」も発行されています。さらに、イタリアの伝統的な花祭りとして有名な「インフィオラータ」もトリトンスクエアで楽しむことができます。「インフィオラータ」は、もともとはローマ近郊ジェンツァーノ市で行われる宗教行事で、街中の道路が花びら絵で敷き詰められ、毎年世界各国から人々が観光に訪れるお祭りです。昨年10月13日から15日までの3日間、朝潮運河沿いの桜並木を100mにわたって、6万本の色鮮やかなバラの花びらを使い、ポンペイやベネツィアの町、ゴッホの絵などをデザインした花の絨毯で飾りました。今年も春夏秋冬の季節にあわせて、さまざまなイベントが準備されています。
2. 伝統ある「緑の都市賞」国土交通大臣賞を受賞
 昨年10月、トリトンスクエアは第21回「緑の都市賞」で総理大臣賞に次ぐ国土交通大臣賞を受賞しました。賞の母体である都市緑化基金は、花と緑のまちづくりを積極的に支援して長年にわたり実績を上げてきた組織です。「緑の都市賞」は、その都市緑化基金と読売新聞社との共催で行われています。緑豊かな都市づくり・街づくりをめざし、樹木や花などの「みどり」を用いた環境の改善、景観の向上などに取組み、効果をあげているさまざまな団体を顕彰し、広く都市の緑 化推進、緑の保全による快適な生活環境の創出を推進するための賞です。 その多くが行政組織を対象に贈られるなか、民間でこの賞を受けたのは非常に価値ある受賞といえるでしょう
3. ユニークな商店街
 この地域の商業施設は、飲食を含めた、オフィスのサポート機能等が不足していました。また、ウイークデイだけでなく、土曜・日曜でも人が来てくれるための魅力ある街にしなくてはなりません。その方法として、レストランやブティックなどの商業施設を閉鎖的なビルの中に入れるのではなく、ビルの外に出した戸割り店舗にしました。通路も曲線を使い、次にどんなお店があるか歩いていても期待を感じさせるような街並み展開をし、ロードサイドのような雰囲気で買い物や食事をしてもらえるものにしました。さらに、スクエアは水辺にあるので、運河に面した開放感のある形で店を設置したのも効果的でした。外の景色、花や水を見ながら楽しめるので、自然な空間として非常に人気があります。 昼間はオフィスの人が昼食に来ることが多いのですが、1時半以降の昼食のピークを過ぎてから夕方までは、ゆっくりと食事するのに最適です。さらに、石鍋・小山・脇屋さんら世代を越えて人気のある有名シェフがいることも魅力の一つ。ディナータイムは、外部からわざわざ来るお客様も多いとのこと。テイクアウトできるお店がたくさんあり、夜の11時までレストランも開いているのが人気の一端でもあります。 また、先月東京中央ネットで紹介した第一生命ホールも、文化的な役割を存分に発揮しています。 お台場とは異なり、もう少し大人の雰囲気を醸し出しているのが人気を呼んでいます。
4. 晴海アイランド トリトンスクエアできるまで
 晴海の再開発事業が始まったのは、1984年のことです。1950年代からこの地域にいる企業にとり、時代の変化とともに土地活用方法について変革の気運があり、一丁目の開発が先にあがりました。そのような考えが全島に広がっている中で、一丁目が他の地区に先駆けて完成したのはそのためです。トリトンスクエアのある一丁目は10万F、東京ドームの大きさと比べると約7.7個分、晴海の島全体だと100万Fほどの面積です。 再開発の基本計画は国の補助を受け、地方公共団体が実施する例が多いのですが、この地は、地権者各社が話し合いで計画を進め、費用も公平に分担して基本計画を作り出しました。 都市基盤整備公団(当時、住宅都市整備公団)も開発に参加して「晴海を良くする会」の事務局を設置して再開発を始めました。当初は、バブル時代の発想で開発が企画されましたが、バブルの崩壊後の1993年からは、新たに計画を立て直し、着実な計画へと変換しました。 トリトンスクエアはゼネコンに開発事業を任せるのではなく、地権者全体で外部の力に頼らず独自に会社を作り事業を進め、施設ができあがった後は、運営会社に管理を任せることにしました。それが晴海コーポレーションです。 これだけの大きな再開発事業がわずか17年で達成できたのは画期的な事業といえるでしょう。
5. トリトンスクエアの先端技術
 トリトンスクエアは、海に開かれた街のイメージをギリシア神話の海神ポセイドンの子トリトンからネーミングされました。トリトンのトリは数字の3(tri)を意味し、職・遊・住や街区のランドマークとなる3棟のタワービル(トリプルタワー)とも通じ合っています。このタワービルを含め、24時間稼働するトリトンスクエアの日常を支えるために、さまざまな技術が導入されています。ユニークなのは、夜間のオフィス棟で自動清掃ロボットがエレベータに一人で乗降し、廊下やエレベータホールなどを掃除する、近未来を感じさせるシステムです。また、世界初の試みとなるトリプルタワー間をつなぐ連結制振装置です。高層ビルというと、地震や強風による揺れが気になるところですが、オフィスタワー3棟をつなぐ連結制振装置は、コンピュータ制御によって、強風が吹いた場合でも揺れを弱め、居住性を保つことができるます。また、大地震や巨大台風がきた時には、フリーに動き、最大2.4mの変形に追従する設計となっています。自然環境を生かしつつ、自然の脅威への抵抗力を秘めたトリトンの設計思想の一つの現れとも言えるでしょう。
6. さらなる発展を目指して
 これからの晴海コーポレーションの仕事は、安全で快適な施設運営管理を行うということの他に、買い物や食事だけではなくて、遊びに来てもらえる、こういう街があるということを広く知ってもらうことにあります。東京中央ネットへの掲載を含め、様々な形で街の魅力を発信していくことを目指しています。トリトンスクエアには、全国から見学に来る団体が多くあります。海外では、アジア諸国の人たちも多く見に来ています。 また、1丁目の魅力を増すためには、2〜5丁目の地区がどのように開発されるかが、大きな影響を持つと思われます。晴海地区全体を、総合的な見地に立った役割分担をして、お互いの魅力を高める方向に持っていきたい。そうした目的を達成するために「晴海を良くする会」を通して意見交換していくことが晴海コーポレーションの大切な役割の一つでもあります。さらなる発展を目指して、これからもいろいろな企画を実行していきます。

晴海アイランド トリトンスクエア
http://www.harumi-triton.jp/
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2002年2月掲載記事  
※内容は、掲載当時のものとなります  
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