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お薦め・憧れ編

「吉兆 ホテル西洋銀座店」
住所 中央区銀座1-11-2 ホテル西洋銀座地下1F
電話番号 03-3535-1177(予約受付)
営業時間 11:00〜14:00/17:00〜20:30(ラストオーダー)
定休日 ホテル西洋銀座に準じる
代表者 湯木 俊治(吉兆 ホテル西洋銀座店)

お名前 高田敏子さん
お勤め先 株式会社高島屋
趣味 スポーツ観戦・旅行
星座 ふたご座
血液型 B型
 昭和5年創業、日本を代表する懐石料理の名店「吉兆」。初代・湯木貞一氏は、日本料理を文化として総合芸術の域にまで高めたと評され、日本料理界初の文化功労者となられた方。また、茶の湯にも造詣が深く、「現代の大茶人」としても有名です。吟味された素材の味を最大限に活かしたお料理、季節を映し出す器の数々。ひと皿ごとに織り成される究極の美が、目に、心にしみわたるようです。
 今回「吉兆 ホテル西洋銀座店」を憧れのお店として紹介して下さるのは、株式会社高島屋にお勤めの高田敏子さんです。格調高い数寄屋造りを基調とした建築と親しみやすいテーブル席が融合した空間で、「吉兆 ホテル西洋銀座店」代表・湯木俊治さんにお話を伺いました。
1、なぜ、「吉兆 ホテル西洋銀座店」さんに来てみたかったのですか。
高田:
 吉兆と言えば誰しもが憧れる懐石料理最高峰の名店だと思います。私もかねてから一度その味わいを楽しんでみたいと思っておりました。一時期の鉄人ブームやグルメブームに浮かれることなく、老舗としてのスタンスを貫かれていらっしゃる印象がありますし、訪ねた方からも「期待以上」との評判以外聞いたことがありません。今回の取材を、本当に楽しみにしておりました。
2、お店についてお聞かせください。
湯木:
 昭和5年に「御鯛茶處 吉兆」として大阪新町にて開業致しました。その際、町絵師の先生が商売繁昌を願って大阪の今宮神社十日戒「吉兆笹」にちなんだ屋号を考えて下さいました。「御鯛茶處」とは、お茶屋さんが多い場所がら、鯛茶漬けがご好評いただいたことによるものです。その後、京都嵐山・大阪高麗橋にて料亭を開き、現在は大阪・京都・東京・博多・神戸にそれぞれ拠点を持っております。
 「吉兆 ホテル西洋銀座店」では、お客様にお気軽にいらしていただけるよう数寄屋造りの中にテーブル席をご用意しました。設計された先生は、「新数寄屋」とおっしゃっていました。企業用の接待と言うことを考慮し、2名〜最大14名までの個室をご用意しておりますが、料亭との差別化を計るため畳席はございません。お昼は女性のお客様が多く、土日のお日和がよい時は、結納といったお祝の席をご用意することも多いです。場所がら、外国からお見えになるお客様もいらっしゃいます。
3、いらしてみたお店の感じはいかがですか。
高田:
 ホテルの中にありながら、ここだけ独特の静けさ・緊張感に包まれており、別世界へと誘われる様です。数奇屋造りの調度品など、すべてがこれから始まるお料理への期待を膨らませてくれる最高の空間ですね。席につくと、ゆったりと寛ぐことができます。味・彩り・香りといったお料理における大切な要素を常に最高の状態で提供して下さる、優雅でありながらキビキビとしたサービスはさすがだと思いました。
4、おすすめのメニュー、お酒について教えて下さい。
湯木:
 お昼は、「ミニ懐石(12000円)」、「松(15000円)」のほか、お野菜をおいしく召し上がっていただく「四季菜 やさい懐石(8000円 一汁六菜)」という3コースをご用意しています。「四季菜 やさい懐石」は精進料理とは異なり、出汁や味付けには魚やお肉といった動物性のものを使っています。
 夜は、おまかせ日本料理のコースが3種ございまして「亀(25000円)」「鶴(35000円)」「吉兆(45000円)」。その他、オードブル、煮物腕、焼物、にぎりずし、デザートの「上方にぎわい寿司懐石(25000円)」などもございます。お酒は、日本酒、ワイン、ウィスキーなど各種取り揃えております。お酒を召し上がる方でしたら「ワイン懐石(25000円)」もおすすめですね。ドン・ペリニョンのグラスシャンパン、白ワイン、赤ワインと続く4種類のグラスワインに、オードブル、煮物腕、焼物、炊き合わせなど7種類のお料理を楽しんでいただけるコースです。
 その他、日本橋高島屋店さんの地下1階に、四季折々の素材を盛り込んだお弁当、ごま豆腐を始めとした一品料理などを販売しております。
5、OL高田さんから一言お聞かせください。
高田:
 今回は、お昼の「松(15000円)」をいただきました。「美味しい」という一言ではとても表現しきれませんね。「お造り」や「鯛の潮仕立て」など素材をとことん生かすもの、若竹腕のように素材と出汁の見事なハーモニーを楽しむものもあり、「蛤の飯蒸し」の意外な隠し味・・・お料理が運ばれてきた時の期待はもちろん、ひと皿ごとに味わう喜びにあふれていました。ストーリーのあるエンターティメントさながらです。感動と驚嘆の連続でした。
 「料理人個人が作る料理ではなく、吉兆の料理」、あるいは「吟味された素材や素晴らしい器などに対し、こだわりはない、皆当たり前のことをしているだけ」とご主人がサラリと仰る言葉の数々に重みを感じました。その格別な「当たり前」には伝統や技に裏打ちされた「吉兆ならではのもの」を感じます。本当に、心ゆたかな経験をさせて頂きました。
6、お店から一言お聞かせください。
湯木:
 いらしたお客様に、どうしたら喜んでいただけるのかということを第一に考えています。私どもの場合、お客様から「さすが」といわれるか「吉兆さんともあろうものが・・・」といわれるかのどちらか。その中間はありえません。常に、お客様の予想を越えようという緊張感のもと、おもてなしをしています。
 お料理については、「シンプル イズ ベスト」を身上としております。いかに素材には手を入れずに持ち味を伝えるか。調理をするということは、何を足して何を引くかということにほかなりません。ひねりすぎておいしいわけはないのです。料理屋さんの尺度は、「腕刺(わんさし ※腕=煮物腕 刺=お造り)」が勝負。お刺身と煮物腕の味付けで、お店の心意気がわかるところです。
 旬のものを使うということは言うまでもなく、素材については日々ボーダレスになってきています。流通の発達により、これまでになかったものが入ってきています。今はトリュフなど洋食の素材もよいものが手に入るようになりましたので、ジャンルに捕らわれず、それらを和食の調理法に変えて献立に反映しております。

財団法人 湯木美術館
大阪市中央区平野町3-3-9 06-203-0188
10:00〜16:30(入館は16:00まで) 月・祝日の翌日・展示替え期間は休館

 「お茶を料理の横糸あるいは縦糸に置いて、茶の神髄を究めたい」とお考えになった初代・湯木貞一氏が50年に渡って収集したコレクションを展示。茶の湯のお道具、懐石の器、日本の古美術などその点数たるや950点におよぶ。なかには、「春日宮曼茶羅」「石山切」「高野切」「織部四方手鉢」といった重要文化財・重要美術品なども所蔵している。


2003年4月掲載記事  
※内容は、掲載当時のものとなります  
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