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若き素顔

 
今回の料理人 樹太老 東銀座 中野里 陽平氏 バックナンバーはこちら

岩本公宏氏
中野里 陽平氏プロフィール
  昭和47(1972)年8月18日、東京都中央区生まれ。平成7(1995)年、学習院大学法学部卒業。平成8(1996)年〜平成11(1999)年渡米。コロラド州にある、ユニバシティー・オブ・デンバーに留学し、HRTMと呼ばれる飲食店関係の経営プログラムを修了。平成11(1999)年11月に築地玉寿司に入社。半年後の平成12(2000)年5月には、新しいスタイルの寿司店である「太老樹 築地店」の責任者としてオープンに携わる。平成14(2002)年11月の「樹太老 東銀座店」など数店舗のオープンを次々に手掛け、平成15(2003)年12月より株式会社玉寿司取締役副社長に就任。現在は全店の更なる活性化に尽力。奥様と1歳4ヶ月になる息子さんとの3人暮らし。
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質問:先代から受け継がれたもの、またこれからの展開などについて教えて下さい。

インタビュー風景

 現在の社長である3代目・父が、築地玉寿司の支店1号店を渋谷・東急プラザにオープンさせたのが、私が生まれる7年前の昭和40(1965)年。物心がついたときにはすでに数店舗がオープンしており、子供の頃から築地本店には、家族でよく行きました。2代目・祖母からは、寿司の正しい食べ方などを、丁寧に教えてもらいました。父の姿を見ながら会社経営を行なう大変さを感じていましたが、将来玉寿司を継ごうと意識するようになったのは、高校入学以降でした。

 高校時代には、築地市場や築地玉寿司本店、チェーンのピザ店など、様々な飲食業界でアルバイトを経験しました。あらためて、多くの従業員の方を背負うことは重責であると、強く感じるようになりました。父はよく自宅に各店舗の店長を招き、懇親会を行なっていました。それがいかに大切なことであるかも、実感を伴い理解できたと思います。大学時代には、当時すでにアメリカ・ロサンゼルスに支店があったこともあり、英語を修得しビジネスに関する感性を磨きたいという気持ちで、ユニバシティー・オブ・デンバーに留学しました。HRTMというプログラムはプロのコンサルタントも参加する実践的なものでとても勉強になったと思います。

インタビュー風景 帰国後に玉寿司に入社。半年後には従来の玉寿司の概念をくつがえす「太老樹」というお店を築地にオープンすることになりました。アメリカから戻ってきたばかりという自負も多少あり「やるぞ!」という思いで尽力しました。この店は、創作寿司を展開するなど従来にないスタイルだったこともあり、オープンに至る過程では、想像を絶する大変さがありました。プロとしての職人意識が高い板前とぶつかることもしばしばでしたが、逆に本音で話し合う機会にもなりました。副社長就任後は、現場のトップにあたる営業本部長、財務の責任者の3人で、2ヵ月半に渡り当店の30ある店すべてを回りました。開店から閉店までその店及び周囲の状況を視察し、それぞれの立場で現場を眺めると、いろいろなことが見えてきます。従業員の方々の苦労や技術を磨くことの大変さも伝わり、いい経験になりました。現在、一番強く感じていることは、店舗の質を如何にして高め、維持し、お客様に満足していただくか、ということです。板前の技術を向上させつつ、各店舗の力を上げていくにはどうすればいいかを考え続けていきたいと思っています。



料理人の仕事場
 築地玉寿司の創業は大正13(1924)年。初代・祖父が、現在の築地本店がある地に寿司店を出したのが始まりです。当時は小さな店で、1階が店舗、宴会時には2階の自宅をお座敷としても使っていました。高級寿司店として新橋の料亭の方などによくいらしていただいていたと聞いています。祖父は早くに亡くなりましたので、2代目は祖母が女将として切り盛りし、お店の伝統を守りました。

 3代目・父は、昭和39(1964)年に社長に就任、翌年には支店1号店をオープンしました。これが現在の店舗展開の始まりになります。当時、寿司は高級で、時価というイメージが強くあり、駅ビル出店や明朗会計など、寿司業界始めての試みを行った草分け的存在と言っていいと思います。そのほか3代目は20年ほど前に「人づくり元年」と称し独自の「寿司マイスター制度」を社内に設け、板前の技術向上のためのシステムを作り上げるなど常に斬新な取り組みを続けております。築地玉寿司は、国内直営店26店舗、国内委託店3店舗、海外支店1店舗の計30店舗あり、本店、駅ビル、食べ放題スタイルの3種類があります。それに加え「樹太老」など新しいタイプが3店舗ございます。

 樹太老東銀座店は、40代以上のお客様も落ちついた雰囲気の中で、海の幸をおいしく召し上がっていただく内容のお店になっています。創作寿司や、樹太老ばらちらし(1260円)などの寿司だけでなく、とこぶしの浸け煮(840円)、まぐろ尾の身のステーキ(1000円)などの1品料理や宴会料理(4725円〜6300円)も多数揃えております。カウンター席12席に加え、テーブル24席、個室30席と、用途に応じたお席もご用意しています。

店舗外観
  お店のマーク  


  住所   中央区築地1-13-1
ADK松竹スクウェア1F
 
  電話番号   03-3541-3505  
  ホームページ   http://www.
tamasushi.co.jp
 
  営業時間   11:00〜23:00(LO22:30)
(ランチタイムは〜15:00)
 
  定休日   年中無休  


料理人の技(今月のレシピ)

■ 「 ばらちらし 」

 「玉寿司」4代目の中野里陽平さんが伝授して下さったのは「ばらちらし」です。10種類以上の材料が入ったお店でも人気のメニューで、その美しさを称して「海の宝石箱」のようだと驚嘆された著名人もいるそうです。盛り付けを工夫するとおもてなし料理にもピッタリの一品。コツはしゃりの中央にもタレやごまをまぶすこと。スプーンでお召し上がり下さい。

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