60歳で㈱サリダ・アド社長を退任しエイジフリーキャリア研究所を立ち上げて、”日本で働く女性を応援する”とういうコンセプトのもとに活動を始めました。女子大学生のキャリアセミナーの講師を担当したり、各地で講演を行い企業のダイバーシティ推進のコンサルをしています。
内容は、企業内にダイバー(多用性)の風土を定着させる事です。ダイバーとは国籍や性別、年齢に関係なくそれぞれお互いの文化や考え方の違いを認め合うことで、意見を交換し尊重しあう中でイノベーションが生まれ1つのものを作り上げるという効果があります。ダイバーの中でも男女の違い、この差を埋める活動がポジティブアクション(女性活躍推進)です。日本には、まだまだ男社会の傾向が強い企業も多く存在します。女性というだけで給与が低かったり、能力があってもいずれは結婚・出産で退職するからと評価されず、男性の方が引き上げられるケースなど。また、いろいろな制度が整っていてもその制度を使える現場での風土がなかったり。女性が出産した後、産休・育休を取っても復帰しにくい環境だったり。女性の役員や管理職が少ない企業もたくさんあります。
「どうやって女性を育てたら良いか」という、ご相談も数多くいただきます。私が以前に社長をしていた企業は90%が女性だったので、この経験をもとにウィメンズカレッジという女性の育成の為の研修カリキュラムを作り上げ、現在、各企業で実施しています。そして、一人一人のカウセリング、メンタルケアも大切です。悩みや相談を受けアドバイスをすることで、ポジティプになりモチベーションアップにつながります。
女性が長いあいだ企業で仕事を続けていくには、仕事とライフイベントの両立が必要になってきます。結婚や出産によって状況が変わるので、悩む人が多いようです。女性の場合は、人生の選択がいくつかあります。結婚や出産を機に専業主婦になる人、両立する人、独身のままキャリアアップを目指す人など。どれが正しいとかではなく、自分の人生なのですから自らで決めるのが良いと思います。私の経験上でアドバイスできるとしたら、「○○さんの奥さん」「○○ちゃんのお母さん」だけでなく、一人の人間としての生き方もあってもいいかなと思うのですが…。
子供はいずれ成長し巣立っていきます。
ご主人も仕事でどんどん成長していきます。
そんな中、「自分は?」という日が来ます。
1人3役は欲張りでしょうか?
私はそうは思いません。
母として、妻として、もう1人の自分として。たくさんの経験を積んで目的を持って成長していってほしいと思います。子供が社会人になった時には、仕事によって自分に自信がついて視野が広がり人間力も成長していれば、いろいろ相談にのってアドバイスができます。子供に背中を見せられる生き方を是非していただきたいと思います
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