貴方は会社で同僚や部下、上司と上手にコミュニケーションが取れていますか。意外と取れてない人が多いのではないでしょうか。会社でのコミュニケーションの基本と言えば何だと思いますか。基本はご存知の「挨拶」だと思います。おはようとか、お先に失礼しますとか貴方が毎日言ってるやつです。そんなんやってるよ、とお思いでしょうが問題はそのやり方にあります。この挨拶をちょっと変えるだけで他人と上手にコミュニケーションが取れるようになります。
では、挨拶をどういう風にすればいいのかというと、私の場合、以前は挨拶をルールとかエチケットとしてしか見ていませんでしたので挨拶をする事が重要で、逆にいうと挨拶さえすればいいと思っていました。ですので朝の挨拶は眠そうな声、だるそうな態度(時には元気な事もありますが)、デスクに向かいながらちょっと抑えた声で「おはよう~ございマス」。(語尾は消え入る)帰りは急ぐ事が多いのでドアに向かいながら「お先に失礼!」(語尾は元気になっている)しかし、コミュニュケーションとして挨拶を考えるとこれではダメなのです。何故朝の挨拶をするかというと、本来3つのメッセージを伝える為に朝の挨拶があります。
1)自分が来た事を相手、皆に知らせる。
2)そこに貴方が居る事を知ってますよと相手に知らせる。
3)今日もよろしくねと皆に敬意を表す。
この3つのメッセージが「おはよう」という短い言葉の中に潜んでいる訳です。そこに気付いてから私は「おはよう」と言いながら心の中で前述の3点、僕は来たよ、貴方はもうそこにいるよね、今日もよろしくねと言う様にしています。そうすると、必然的にトーンが上がります。語尾も消え入りません。
帰りはどうでしょうか。以前はドアに向かって歩きながらでした。でも「お先に失礼」の中には
1)僕は帰ります。
2)貴方はまだ仕事をしているのですね。
3)気をつけて明日もよろしくね。
この3つのメッセージが潜んでいます。朝の挨拶と同様に帰りの挨拶も挨拶と同時に心の中でこの3つを言います。するとまずは自分の挨拶の仕方が変わります。朝は皆の机の前で一瞬立ち止まって「おはよう。」同時に心の中で3つのメッセージ。返りはドアに向かいながら皆にお尻を向けていたのを、ドアの前で立ち止まって皆に向かって「お先に失礼します。」と同時に心の中で3つのメッセージ。この朝晩の挨拶を何日か続けていると、あら不思議。最初は何人かしか挨拶を返してくれてなかったのが一か月もすると殆ど全員が挨拶を返してくれます。それどころか、ねぎらいの言葉やそれこそ雑談まで一気に会話が増えます。これにより、難しい案件を抱えていても相談もしやすくなりますし、相談される案件も増えます。このやり方は以前私が会社を移った時にどうやって早く溶け込めるかを考えてやってみたものです。効果は実践済なのでぜひやってみて下さい。会社の中のいわゆる風通しも良くなります。もう一点。貴方が上司の場合で、部下から「お先に失礼します。」と挨拶されたら、横向いたりパソコン見ながら「おう!」とか言ってませんか。どんなに重要なお仕事をしていても一瞬だけでいいですからその人の顔をみて挨拶を返してやって下さい。そうすると部下が変わります。やはり色々な相談や報告が増えます。社内のコミュニケーションってこんな事から良くなっていきます。これに時間はかかりません。
一瞬でいいのです。
さて、次は異性とのコミュニケーション。もし貴方に好きな人が出来てその人とデートに行くなり、告白する時に一番大事なのは何だと思いますか。ここで「挨拶」でしょ!なんて言う人はいませんよね。ここで大事なのは「距離」です。100m離れたところから「好きです!」と言っても伝わりませんし、手も握れません。いきなり手を握るのも変な人だと思われてしまうので段階を踏む事が必要です。人は70cm以内に近づくと親近感を覚えるそうです。さらに近づいて45cm以内だと親密感を覚えるそうです。ですので、デートの時に以下に自然に70cm以内の距離に近づくかを考えて下さい。そうすると、食事の時はどうですか。テーブル席で対面だと二人の距離は70cm以上になっていませんか。横並びのカウンター席ならどうですか。45cm以下になりませんか。遊園地の乗り物も横並びだと効果的です。さらにお化け屋敷なんかもいいかも知れません。でも貴方があまり怖がりだと逆効果になりますのでご注意を。
毎日暑い日が続きます。暑さが少し気分を開放的にさせ恋の花が咲く時もあれば、砂に消えた恋なんてのもあまたあります。この時期は思い出作りの季節です。どうぞお身体に注意され素敵な夏をお過ごしください。
貴方と貴方の大切な方が、この夏に心に残る思い出を沢山作れます様に。