Q1) 5歳になる子供が足が痛いと言って泣いていたので、かかりつけの小児科の先生に相談したら成長痛と言われました。成長痛とはどんな病気ですか?


A. 幼児期には、骨や筋肉などに異常が認められず、他に病因が見当たらない場合に「成長痛」と診断される場合があります。一般には、幼児期だけでなく、成長期にかけてのお子さんに訪れる痛み症状の総称として成長痛という言葉が広く用いられています。幼児期の成長痛は医学的には疾患名ではなく、原因が分からないため付けられる呼称に過ぎません。幼児期特有の心因性や疲労性要因によるものも少なくないとされ、他に病気が隠されていない場合には、優しく経過をみることで自然と消失します。ただし、安易に成長痛と決めつけてしまうと、万一、他の病気が潜んでいた場合、本来の病気の治療が遅れる場合があり注意が必要です。ひざが痛いと言って来院されたお子さんが、実は股関節の病気と判明した例、ひざに骨腫瘍が見つかった例も経験しているため、痛みが長期間持続する場合は、整形外科医の診断を仰いだ方が安心でしょう。

Q2) 中学2年になる息子は怪我ばかり繰り返しています。今度はサッカー中にひざ小僧を痛がるようになりました。どうしたらよいでしょうか。


A. 一方、学童期から成長期では成長軟骨の病気である骨端症の可能性があります。
小児期は骨の成長をつかさどる発育線(医学的には骨端線と呼びます)が残存しています。筋肉と腱は柔軟性に富んだ組織ですが、骨よりも成長が緩やかです。成長期に骨が急に伸びてくると、相対的に筋肉・腱が引き伸ばされて過緊張の状態となります。そのため、成長期には身体の柔軟性が低下し、筋力も十分に備わっていないため怪我や障害を起こしやすいのです。
靱帯や腱が付着する骨端と呼ばれる部分は強度が低いため、繰り返すストレスによって骨や軟骨ごと剥がれる障害を起こしやすく、ひざではオスグッド病がよく知られています。小児期における発育線への過度の負荷は成長障害をきたすこともあるため、家庭ではもちろん、学校やスポーツの現場での対策が重要となってきます。一般的には局所への過負荷を避け、十分なストレッチを行って筋・腱の緊張をほぐすことが大切です。まずは、整形外科医のアドバイスを受けましょう。

  
  

鈴木先生がお勤めの病院をご紹介します

病院名 リバーシティすずき整形外科
診療時間 午前9:00~12:30 / 午後14:30~18:00  土曜日9:00~13:00
定休日 木曜日午後 / 土曜日午後 / 日曜日・祝日
住所 〒104-0051 東京都中央区佃1-11-8 ピアウエストスクエア2F
電話番号 03-3534-5678
ホームページアドレス http://suzuki-seikei.tokyo/
  
 
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