Q1) 中学2年、サッカーをやっています。1か月前から、ひざがコキコキ引っかかって何かが挟まっている感じがします。最近では外側が痛むようになり、ひざが腫れて伸びきらない気がします。何が起こっているか不安です。


A. 外側円板状半月障害の可能性があります。半月(板)とはひざ関節の内・外側、大腿骨と脛骨の軟骨間に挟まって、クッションおよび関節安定化の役目を果たしている軟骨組織です。通常は三日月型をしていますが、生まれつき厚い円板型の形状の人がいて(多くは外側)、そのような形状の半月を持っている人の場合、形態的に損傷をきたしやすく、思春期までに障害が起きることが少なくありません。円板状半月は白人では少なくアジア人に多いなど、人種によって頻度が異なり、なかでも日本人では約16%と頻度が高いことが知られています。
 多くは症状が出ない無症候性ですが、一旦何らかの障害をきたし出すと、コリコリといった引っかかり感から痛み、腫れ、水がたまるなど多彩な症状が出現し、ひざが伸びなくなるなど可動域制限を伴うこともあります。ロッキングと呼ばれる、突然ひざに引っかかって曲げ伸ばしができなくなるような強い症状が出ることもあります。
 診断は整形外科医による診察とX線検査などの検査で比較的簡単につきますが、治療方針を決めるにあたっては半月の形状、変性・断裂の程度、合併障害の評価が可能なMRI検査が有用です。
 治療はMRIで大きな断裂所見が認められない場合には、手術をしないで治す保存療法が基本です。スポーツ活動を激しく行っている場合は、運動量を減らす、一時的に休止するなど、局所を安静にすることで消炎鎮痛を図り、大腿四頭筋を中心とした膝周囲筋を強化します。
 痛みが非常に強い、水がたまり続けている、ひざが伸びきらない状態が長く続いている、離断性骨軟骨炎と呼ばれる軟骨病病変の合併が認められるなどの場合には内視鏡手術の適応となることもあります。ただし内視鏡手術は、半月自体が高度変性を伴っている場合、半月の機能を犠牲にする部分切除術を施行せざるを得ない例が多く、短期的には症状が軽減しても長期的にみると軟骨の摩耗が早まるなど、デメリットも少なくありません。
 手術療法と保存療法のメリット、デメリットを知り尽くした専門医のもとで相談されるのがよいと思います。
 いずれにしても、早めに整形外科を受診しましょう。


  
  

鈴木先生がお勤めの病院をご紹介します

病院名 リバーシティすずき整形外科
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