A)ピロリ菌に感染すると胃に炎症をおこし胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因となることが確認されています。また胃癌、萎縮性胃炎だけでなく血小板減少性紫斑病や尋麻疹などの病気との関連も示唆されており除菌治療をお勧めしています。
ピロリ菌の抗体が陽性の場合保険適応で除菌ができる病気は胃潰瘍・十二指腸漬瘍、ヘリコバクターピロリ感染性胃炎、胃MALTリンパ腫などがあり上部内視鏡検査をされてから治療されるのがよいと思います。
治療は胃酸を抑える薬と2種類の抗生物質を1週間朝・夕2回内服していただきます。副作用としては抗生物質を多量に内服するため下痢や軟便、肝機能障害、味覚異常などがあります。症状がでたら内服を中止してご相談ください。
除菌できたかどうかは内服後1~2カ月後に判定し70~80%の患者さんが1回で除菌成功するといわれています。1回目で除菌できなかった場合も薬の種類を変えて2回目の除菌を行なうと90%の患者さんで除菌ができます。