Q)45歳女性です。咳が約1ヶ月、続いています。どんなことが考えられますか。


A)咳は専門用語で「咳嗽(がいそう)」と呼びますが、その持続期間によって3週間以上~8週間未満の遷延性咳嗽、8週間以上続く慢性咳嗽に分けられます。これらの慢性化した咳の代表的なものは、原因としてアレルギーが多いのですが、気管支喘息、咳喘息、アトピー咳嗽、感染後咳嗽、胃食道逆流症などが挙げられます。結核や肺癌が隠れているケースもあります。

  

Q)睡眠中は咳が減ります。むしろ日中、仕事で電話をしている時、エアコンをつけた時などに出やすいんです。


A)アトピー咳嗽かもしれません。エアコンの空気・たばこの煙・精神的な負担・運動などが主な原因です。明白なアレルゲン(アレルギーの原因)に感受性を持った患者さんに多い疾患ですが、夜間から早朝に呼吸困難感が持続しやすい特徴をもつ気管支喘息と異なり、夜間に継続して咳が出ることは多くありません。もしアトピー咳嗽であれば、吸入ステロイドや(花粉症によく用いられる)ヒスタミン受容体拮抗薬が有効です。咳は意外とエネルギーを消費するもので、慢性化すると倦怠感、食欲低下などを併発します。また結核や肺がんなどレントゲン検査で判明する異常も、頻度は少ないものの可能性は否定できません。一度、専門的知識を有するドクターを受診されることをお勧めします。

  
  

Q)ステロイドなど西洋薬に抵抗感があるのですが。


A) 確かに内服のステロイドは気をつけるべき副作用が多々あります。しかし吸入ステロイドは血液に移行する量が極めて少量で、心配なさらず大丈夫です。もし他の内服薬にも抵抗感があるならば、場合によっては漢方薬が役立つかもしれません。日本呼吸器学会の「咳嗽に関するガイドライン(2012年)」には、麦門冬湯(ばくもんどうとう)の有効性を挙げています。また同ガイドラインには記載がありませんが、例えば気管支喘息でステロイドを内服せず、柴朴湯(サイボクトウ)を使用して有効性が確認されたとする論文もあります。咳を止める気管支拡張剤のひとつにエフェドリンという物質がありますが、実は生薬の麻黄(マオウ)から作られています。麻杏甘石湯(マキョウカンセキトウ)は慢性的な咳の治療に有効とされています。

  
  
  

堀田先生がお勤めの病院をご紹介します

※平成31年3月29日に閉院しました。

病院名 医療法人社団福和会 八重洲地下街クリニック
診療科 内科 漢方内科 小児漢方 (鍼灸応需)
診療時間 9:30~14:00 / 16:00~20:00(受付は終了30分前まで)
休診日 土・日・祝日
住所 〒104-0028 東京都中央区八重洲2-1 八重洲地下街中1号 地下2階
電話番号 03-6262-7867
ホームページアドレス https://yaechika-clinic.jp/
  
 
copyright 2004 Tokyo Chuo Bissiness Navi All Rights Reserved.