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健康情報7月号 −夏に向けて

 鬱陶しい梅雨の時期が終れば、もうすぐ夏。
暑さも本格的になってきます。
日本の高温多湿の夏は、私たちに多大な影響を与えます。
「あつい、だるい、食欲がない、やる気が出ない、眠れない」など様々な訴えをよく耳にします。これらは「夏バテ」と呼ばれる症状です。
夏バテの主な原因には、汗から失うミネラル、ビタミン不足、脱水、食欲不振にともなう栄養失調、冷房による気温差、暑さからくる睡眠不足などが考えられます。
また、忘れてはいけないのが湿気なのです。
高温多湿のために汗をかき皮膚がべたつき不快感をもたらします。
これらを放置しておくと、自律神経の調整がうまくできなくなり体温調節に支障をきたしたり、内臓の働きが悪くなり胃腸障害をも引き起こしたりします。
林 剛一(はやし ごういち)
 銀座胃腸クリニック院長。順天堂大学医学部卒業。ニューヨーク留学中に内視鏡の世界第一人者である新谷弘実先生から新谷式大腸内視鏡挿入法を伝授される。以来年間、約2千件以上の大腸内視鏡をこなし、早期の胃癌および大腸癌の治療を数多く執刀。
でも、休日はねこといっしょにお昼寝するのが趣味という動物好き。


夏バテを解消
   −さて、いかにして夏バテを予防するか−
Q.夏バテ予防方法はありますか?教えて下さい。
  A.温度差に注意。
  外は汗びっしょりになるくらいの暑さ、建物の中は冷房が効いていて気持ちのいいもの。人間の身体は、外にいるときは熱を放出するために毛穴を広げ、汗を出し体温を下げようとしています。冷房の効いている所では、全く逆の働きをしようとします。しかし、頻繁な温度差を繰り返すことにより自律神経の働きが対応できなくなり、頭痛、肩こり、めまい、食欲低下、不眠などの症状が出現してくるわけです。できるだけ外気との温度差を5℃以内にし、エアコンの設定は28℃くらいにするのが望ましいでしょう。
Q.食事で気をつけることはありますか?
  A.胃腸を健康に保つため、朝は必ず食事をするように心がけて下さい。
  食べることにより朝から胃腸が働き、食欲も出やすくなります。朝の涼しいうちに美味しく食事をしましょう。夏の野菜としてお勧めなのが、枝豆。カルシウム、ビタミンCやAが含まれています。トマトにはビタミンCが豊富。トウモロコシには、ビタミンBやEが含まれています。食卓に一品加えてみてはいかがでしょうか。食欲がないときは、ビタミンやミネラルも不足がちに。サプリメントとして、ビタミンB群、ビタミンCなどの補給をしましょう。
Q.夜、暑くて眠れません、なにかよい方法はありませんか?
  A.眠れない人は、シャワーよりも入浴がお勧め。それもぬるめのお風呂がよいです。
  疲れをとり、リラックスするにはお風呂が効果的。長風呂、熱いお湯はかえって汗が多くなり不快の原因にも。汗がでる前にお風呂から上がるように心がけましょう。入浴は、水圧によって血液の循環機能が促進するほか、新陳代謝がよくなり自律神経の働きもよくなります。肩までお湯につかってはいけません。呼吸、心臓にかえって負担がかかります。お風呂から出た後は、ミネラルウォーターなど十分に水分の補給をしましょう。
Q.他にも、夏バテに効果のあるものはありますか?
  A.リラックスするのに、音楽やアロマテラピーも試みてはいかがでしょう。
  お勧めのCDアルバムとして、ゴンチチの「デュオ」など。ヒーリングミュージックはリラックス効果あり。ラベンダーの香りとともに聴いてみてください。体感温度が1〜2℃は下がる?と思います。


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2002年7月掲載記事  
※内容は、掲載当時のものとなります  
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