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健康情報3月号
頭痛について


普段の生活の中でふいにやってくる頭痛。みなさんはどのように対処していますか?仕事やレジャーの前に頭痛に襲われると、本当に辛いですよね。命に別状のない慢性頭痛には、何と日本人の約4分の1の人々が悩まされているのです。頭痛のタイプによって、原因や対処法が異なります。自分の持っている頭痛がどのようなものかを把握しておく必要があるでしょう。
林 剛一(はやしごういち)
 銀座胃腸クリニック院長。順天堂大学医学部卒業。ニューヨーク留学中に内視鏡の世界第一人者である新谷弘実先生から新谷式大腸内視鏡挿入法を伝授される。以来年間、約2千件以上の大腸内視鏡をこなし、早期の胃癌および大腸癌の治療を数多く執刀。
でも、休日はねこといっしょにお昼寝するのが趣味という動物好き。


Q.どんな種類の頭痛がありますか?
  A. 他に原因となる病気がないいわゆる慢性頭痛には、大きく分けて「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」があります。これら以外に日常よく遭遇する頭痛として、かき氷など冷たいものを食べた時に痛くなる「アイスクリーム頭痛」があります。これは口の中の刺激が三叉神経を伝わって前頭部に痛みをおこすもので、一般的には無害とされています。また、二日酔いの頭痛では、脱水、低血糖、アセトアルデヒド(アルコールの分解物質)の作用などにより痛みがでると考えられています。鎮痛剤が効果あるようです。
Q.緊張型頭痛とは?
  A. 最も多いタイプの頭痛です。一般的に、症状は重苦しく両側より締め付けられるような痛みです。パソコンなど長時間のデスクワークや、身体的ストレスがかかったときに起こりやすいといわれてます。
 対処法として、まず首から肩にかけて筋肉の緊張をほぐすことが大切です。そのためには、同じ姿勢では筋肉に負担がかかるので時々は首を回す運動をしたり、腕を回したり、ストレッチ運動をしたり、休憩したり、首を暖めて血行をよくしたりすることが大切です。また、普段からストレスがたまらないようにスポーツをするなど気分転換を心がけます。痛みがつらいときは市販の鎮痛剤を服用すると良いでしょう。
Q.片頭痛とは?
  A. こめかみの辺がズキズキと脈うつように痛み、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。特に女性に多くみられ、痛みの原因として、脳の血管拡張、周囲の神経刺激によって起こると考えられています。
 対処法は、緊張型頭痛とは逆にこめかみを冷やすと効果があります。片頭痛の治療薬としては、エルゴタミン製剤、トリプタン製剤などがあります。内服に関しては医療機関にご相談下さい。
Q.群発頭痛
  A. 片目の奥がえぐられるような激しい痛みが起こります。涙や鼻水がでることもあります。1〜2ヶ月間毎日のように痛み1〜2時間ほど続くようです。20〜30代の男性に多くみられます。
 対象法は、前もって痛くなる時間の前に薬を服用します。市販薬では効果が期待できないため、エルゴタミン製剤、トリプタン製剤などの薬を医療機関に相談して処方してもらいましょう。アルコールは頭痛を誘発するので禁酒が必要です。
Q.注意点はありますか?
  A. これらの慢性頭痛では、命に関わることは通常ありませんが、頭痛の中には脳腫瘍や脳血管疾患のために痛みが起こるものもあり注意が必要です。いつもとは異なる頭痛、長時間続くもの、日に日にひどくなるもの、手足のしびれ・麻痺を伴うもの、吐き気・めまいを伴うもの、物が二重に見えるもの、熱を伴うもの、呂律がまわらなくなるものなどの頭痛が現れたらすぐに医療機関を受診しましょう。


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2003年3月掲載記事  
※内容は、掲載当時のものとなります  
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