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健康情報8月号
高脂血症について

 か脂血症とは、血液中の脂肪が異常に多くなった病気です。食事から脂肪、コレステロールのとりすぎは高脂血症の原因になります。高脂血症には主に2つのパターンがあります。1つはコレステロールが高いもの、もう1つは中性脂肪が高いものです。血中のコレステロールが高くなると血管に動脈硬化が起こり、高血圧、脳梗塞、心筋梗塞などの病気をもたらします。中性脂肪が高いと肝臓に脂肪が沈着し、脂肪肝、肝機能障害の原因になるのです。
 これらの病気になってからでは遅いのです。今こそ、生活習慣の見直し、つまり食生活の改善、運動不足の解消を心がけるようにしましょう。
林 剛一(はやしごういち)
 銀座胃腸クリニック院長。順天堂大学医学部卒業。ニューヨーク留学中に内視鏡の世界第一人者である新谷弘実先生から新谷式大腸内視鏡挿入法を伝授される。以来年間、約2千件以上の大腸内視鏡をこなし、早期の胃癌および大腸癌の治療を数多く執刀。
でも、休日はねこといっしょにお昼寝するのが趣味という動物好き。


Q.どうしてコレステロール値が高いといけないのですか?
  A. 血液中のコレステロール値(LDLコレステロール値)が高くなると、動脈硬化を起こしやすくなります。このため、血栓という血の塊ができ、そこから先の血管には酸素や栄養がいきわたらなくなってしまいます。その結果、心筋梗塞や狭心症などの心疾患や、脳梗塞などを起こす危険が高くなるのです。
Q. コレステロール値を下げれば、心筋梗塞や狭心症の危険は下がりますか?
  A. コレステロール値だけではなく、高血圧、糖尿病、肥満、喫煙などは心筋梗塞や狭心症の危険因子でもあり、生活習慣の改善を行う必要があります。食事の偏り、運動不足、ストレス、たばこ、アルコールのとりすぎには注意が必要です。
Q. 食事の注意点を教えてください。
  A. カロリーのとりすぎは肥満につながり、血液中のコレステロールや中性脂肪を増加させます。美食や過食は控え、腹8分目を心がけましょう。また、動物性食品にはコレステロールを増やす飽和脂肪酸がたくさん含まれています。動物性食品のとりすぎはやめて、コレステロールを減らす不飽和脂肪酸がたくさん含まれている魚や植物性蛋白をとるように心がけましょう。
Q. どんな食品にコレステロールが多く含まれているのですか?
  A. コレステロールの多い食品として、卵、バター、マヨネーズ、やりいか、レバー、うなぎ、数の子、ししゃも、うに、いくらなどがあり、また飽和脂肪酸の多い食品として、バター、ラード、豚肉や牛肉の脂身などがあります。これらの食品はなるべく控えるようにしましょう。
Q. 太ってなくても、中性脂肪は高くなるのですか?
  A. 近年、若い人で体脂肪の多いかたが増えています。見た目には太っていなくても、実は内臓や血液の中に脂肪が増えているのです。これは、摂取したカロリーが消費できないと、余ったカロリーが脂肪となって、血液中や内臓に溜まってしまうのです。いわゆる高脂血症のひとつで、血液中の中性脂肪が高くなっている状態です。この状態が続くと内蔵、特に肝臓に脂肪が溜まってしまうのです。これを脂肪肝といい、いわゆるフォアグラ状態になっているのです。放置しておくと肝臓を悪くしてしまいます。体脂肪の多い方は血液検査と超音波検査で調べておきましょう。

 


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2003年8月掲載記事  
※内容は、掲載当時のものとなります  
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