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健康情報12月号
たばこの害
 霜のたつ厳しい寒さとなりました。寒いからといって窓を閉め切った部屋の中でたばこを吸っている方はいらっしゃいませんか?吸っている本人だけではなく、そばにいる人にもたばこは害をおよぼします。また、最近では親のたばこを吸う姿を見て、子どもが喫煙をするなど若年者の喫煙が増加しています。今一度たばこと健康について考えてみましょう。。
>> 銀座胃腸クリニックホームページ
林 剛一(はやしごういち)
 銀座胃腸クリニック院長。順天堂大学医学部卒業。ニューヨーク留学中に内視鏡の世界第一人者である新谷弘実先生から新谷式大腸内視鏡挿入法を伝授される。以来年間、約2千件以上の大腸内視鏡をこなし、早期の胃癌および大腸癌の治療を数多く執刀。
でも、休日はねこといっしょにお昼寝するのが趣味という動物好き。


Q. 1. たばこの有害性を教えてください
 

A. たばこの煙に含まれる有害な化学物質は200種類ほどあり、発癌物質が多く含まれています。発癌物質は煙とともに口、喉を通り肺に到達し蓄積します。このため、非喫煙者と比較すると喫煙者の肺がんによる死亡の危険性はなんと4.5倍もあります。それだけではありません。発癌物質は唾液にも溶け込み食道・胃などの全身の臓器へも影響するといわれています。食道がんは2.2倍、胃がんは1.5倍、極端に多いのが喉頭がんで危険性は32.5倍もあります。

Q. 2. 赤ちゃんにも影響しますか?
  A. 妊娠中の喫煙は、非喫煙妊婦から生まれる赤ちゃんに比べ、身長・体重を低くさせます。また、早産・流産などの原因ともいわれています。そして、発育が遅かったり、喘息など気管支が弱かったりするようです。また、母親が吸わなくても、周りに喫煙者がいれば同じことです。
Q. 3. 家族に喫煙者がいるときは?
  A. たばこの先からでる煙を副流煙といい、吸う煙より数十倍も有害物質が多く含まれています。喫煙者は別の部屋で吸うなどの配慮が必要です。この副流煙をすってしまう人も、肺がんの危険性は高くなるといわれています。
Q. 4. どうしてたばこを止められないのですか?
  A. たばこに含まれるニコチンは麻薬などと同じように依存性があるからです。単なる意思の問題で止められないわけではなく、依存性があるためといわれています。
Q. 5. 止めるための薬はありますか?
  A. 禁煙補助薬としてニコチンを含んだ二種類のものがあります。一つはニコチンガムで、もう一つはニコチンパッチといい体の一部分の貼るタイプのものです。それぞれ禁煙を決めた日から4週間から6週間使用することにより8割の人が禁煙に成功するといわれています。処方箋が必要なものもありますので、医師に相談してから使用するといいでしょう。



 「中央区のお医者さん」では、取り上げて欲しいテーマ、健康にまつわる疑問・質問を随時、募集しています。みなさんからのご意見をホームページ作りの参考にさせていただきます。たくさんのご意見お待ちしております。ただし、個人的な症状のご相談はご遠慮下さい。

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2004年2月掲載記事  
※内容は、掲載当時のものとなります  
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