中央区の通りを歩く 第2回晴海通り(後編)


築地4丁目の通り沿い

第2回では、中央区内を通る晴海通りのうち、築地界隈の万年橋から晴海大橋までをご紹介します。

銀座界隈を越えると、晴海通りは築地へ入ります。東京で築地といえば市場の代名詞。通り沿いでは、お客を呼び込む店員の威勢のよい声があちらこちらから聞こえてきます。築地市場が開設されたのは昭和10年のこと。時を同じくして、神田、江東の2つの市場も開設されたそうです。現在では、築地をはじめ、大田、板橋、葛西など計11の東京都中央卸売市場があります。

市場の前を通り過ぎ、勝鬨橋を渡れば、中央区の最南端エリア、勝どき、晴海が見えてきます。海が近づき、まちには次第に潮の香りが漂い始め、中央区内を走る晴海通りはいよいよ終盤を迎えます。


6 万年橋、区立築地川銀座公園

築地へ入るとすぐに万年橋があります。この橋の下には元々築地川が流れていました。川は昭和39年に埋め立てられ、現在は首都高速が走っています。橋の両脇には中央区立築地川銀座公園があり、サラリーマンやOLの休憩スポットとなっています。


万年橋


区立築地川銀座公園

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おもしろ発見 その3【カレーの匂いはどこから?】

築地川銀座公園に入ると、かすかにカレーの匂いが…。近くにカレー屋さんがあるのかな、と周囲を見渡しながら、公園の奥へ行くと…謎が解けました!
匂いの正体は公園内にたくさん植えられてある「カレー・プラント」という南欧原産のキク科のハーブ。花の説明を読むと「カレーの香りがする」とのこと。初夏から夏が花の季節だそうです。

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7 築地4丁目交差点

晴海通りと新大橋通りが交差する築地4丁目交差点。晴海通りの景色は、ここで再び大きく変化します。通り沿いには並ぶのは、陶器屋、海産物屋、寿司屋、割烹料理屋など。「市場」という築地の特性が人の活気と相まって、通り沿いをより賑やかにしています(築地界隈の歴史はこちらへ)。

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8 築地市場周辺

築地市場周辺の各店頭にはおいしそうな海の幸が並び、平日の昼間でも大勢の買い物客が訪れています。

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おもしろ発見 その4 【土から生えた親柱】

築地3丁目にある、土から生えた橋の親柱。そこには「門跡橋」「昭和3年 復興局 建」とあり、「建」の字から下が土に埋まっています。門跡橋の下には、築地川から分かれた小田原河岸がありましたが、昭和39年に埋め立てられました。

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9 築地6丁目、築地ホテル跡

築地6丁目にある築地市場の立体駐車場周辺には、明治初期まで日本初の本格的洋風ホテル「築地ホテル」がありました。清水組(現在の清水建設)の二代喜助が実施案と施工を担当した同ホテルは、文明開化を象徴する建物の一つとして、今もなお歴史にその名を残しています(築地ホテルの詳細はこちらへ)。

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10 勝鬨橋

晴海通りの名所の一つ。勝鬨橋について詳しく知りたい方は、築地側の橋のたもとにある「かちどき 橋の資料館」をぜひ訪れてみてください。橋の歴史や橋の構造などを模型や映像を通じて知ることができます。

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11 勝どき駅前交差点付近

晴海通りと清澄通りが交差する勝どき駅前交差点。周辺ではマンションの建設が盛んに行われています。通り沿いの他のまちと比べ、歩道が新しく、街路樹も背が低くて若いことが、勝どきというまちの生まれ変わりを象徴しているようです。

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12 黎明橋、トリトンブリッジ

黎明橋の横にある歩行者専用の橋は、晴海アイランド トリトンスクエアから続く、トリトンブリッジ。勝どきのマンション群を越え、黎明橋を渡り切ると、サラリーマンやOLなどオフィスワーカーでにぎわうトリトンスクエア前に出ます。

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13 晴海3丁目交差点付近

晴海3丁目交差点には、晴海アイランド トリトンスクエアがあります。銀座方面を背に、交差点を左へ折れると、江東区東雲へと晴海通りが続きます。右へ折れると、晴海埠頭、晴海客船ターミナルへとつながります。


晴海アイランド トリトンスクエア前


晴海埠頭。左奥建物が晴海客船ターミナル


晴海大橋から見た晴海3丁目方面

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14 晴海大橋

晴海3丁目交差点を直進すると、晴海大橋が見えてきます。橋長580メートル。橋の途中には腰掛けられる休憩場所があり、そこからはレインボーブリッジやお台場方面を一望できます。橋を渡れば江東区豊洲。目の前には、新都市交通ゆりかもめの新豊洲駅があります。


晴海大橋から見た江東区豊洲方面

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