中央区の通りを歩く 第13回新大橋通り(前編)

第13回では、中央区内を通る新大橋通りについて、通り沿いの築地、明石町、入船、新富界隈などをご紹介します。

新大橋通りは、浜離宮庭園近くに位置する汐先橋交差点から、中央区内の築地や明石町、八丁堀、日本橋茅場町、日本橋浜町などを通り、通りの名の由来である新大橋で隅田川を渡って、江東区新大橋1丁目へと続く通りです。その先は、江東区、江戸川区を東へ通り抜け、千葉県市川市内へ至ります。
前編のスタート地点・築地界隈は、現在では市場の代名詞として有名ですが、江戸末期、安政5年(1858年)の開国後には、貿易で来日する外国人のために居留地が設けられた場所です。当時の居留地には、学校や教会、住居としての西洋館などが建設され、築地から東京の町へ異国の文化が広まっていったそうです(築地、明石町界隈の歴史についてはこちらへ)。


1 汐先橋交差点

新大橋通りと海岸通りが交差する汐先橋交差点。ここが、新大橋通りの出発地点です。浜離宮庭園が目の前にあります。実はこの浜離宮庭園も、中央区「おはこ十八景」の一つ。今回の新大橋通りの紹介では、他にも十八景が目白押しです。お楽しみに!


汐先橋交差点


浜離宮庭園入口付近

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2 築地市場付近

新大橋通りに面して、築地市場(東京都中央卸売市場築地市場)の建物が並び、新大橋通りと中央市場通りが交差する中央市場前交差点には築地市場の正門があります。夜間は大型トラックが列をなし、特に年の瀬には人と車で混雑する場所です。


築地市場の正門前


多くのトラックが行き交う築地市場付近

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3 築地4丁目交差点

新大橋通りと晴海通りが交差する築地4丁目交差点。第2回でも訪れた同交差点。交差点近くにある築地本願寺は、中央区「おはこ十八景」の一つ(築地本願寺の歴史についてはこちらへ)また、朝の築地市場の賑わいの景色も十八景の一つです。市場周辺にある場外市場では、多くの店が軒を連ね、さまざまな商品が陳列されています。



築地4丁目交差点



多くの店が軒を連ねる場外市場周辺


朝の賑わいが続く
午前10時頃の場外市場・もんぜき通り

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おもしろ発見 その1【みんな集まれ! 冒険王は君だ!】

築地界隈から明石町へ歩いていくと、目の前に突然、すべり台のついた小さな山やターザンロープ、昭和の空き地を連想させる土管やタイヤが置かれた広場が現れました! 遊び心を刺激する要素が盛りだくさんのこの場所は、あかつき公園内にある「冒険広場」。元々はフィールドアスレチック場があった場所で、平成19年4月にリニューアルしたそうです。



冒険広場入口


ターザンロープ


タイヤや土管が並ぶ冒険広場内


あかつき公園には噴水広場もあります

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4 築地2〜3丁目界隈

東京メトロ・日比谷線の築地駅のある築地2丁目、3丁目界隈。独特の外観をした築地本願寺を過ぎたあたりから街の雰囲気からがらりと変わり、通り沿いにはオフィスビルが建ち並びます。ビル1階やビルの合間にある洋食屋や乾物屋などは、通り沿いに築地らしさを少しだけ漂わせています。


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おもしろ発見 その2【異国情緒漂う外国人居留地の面影たち】

築地や明石町界隈には外国人居留地だった頃を今に伝える“面影”を見つけることができます。明石小学校の敷地内には、異国情緒あふれるモダンな街灯が立っています。これは鋳鉄製のガス灯柱で、その形状や材質から明治末期頃のものと推定されています。東京では、明治7年(1874年)12月に初めてガス灯が設置されたそうで、当時は「点火手」というガス灯に火を付ける専門の人がいて、夕方になるとガスのバルブを開けて点火棒で火をつけて回り、明け方にはバルブを閉じて灯りを消し歩いたそうです。 また、明石小学校の向かいにある聖路加国際病院聖ルカ礼拝堂とトイスラー記念館もまた、都会の中で異国の雰囲気を漂わせる印象的な建物です。この建物は、平成19年3月、区民からの投票により、中央区「おはこ十八景」の一つに選定されています。


現在の照明ランプは電灯として使用していたランプを
修復し後に取り付けたものだそうです



通り沿いから見た聖路加国際病院聖ルカ礼拝堂

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5 入船橋交差点

東京メトロ・有楽町線の新富町駅に隣接する入船橋交差点。この交差点には、首都高都心環状線の「新富町」の出入口があります。交差点からは、東の方向に目を向けると、隅田川沿いに立つ高層ビルやマンションなどを臨むことができます。


東京メトロ・有楽町線の新富町駅出入口


入船橋交差点から隅田川方面を臨む

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6 新富1丁目、入船1丁目界隈

新富1、2丁目と入船1、2、3丁目界隈の通り沿いも、オフィスビルが連続しています。この界隈はとても静かなオフィス街で、行き交う人は少なく、通りの喧噪はここで一旦、休息を迎えます。


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6 本八丁堀交差点

新大橋通りと鍛冶橋通りが交差する本八丁堀交差点。この交差点から再び通りを行き交う車と人が多くなり始めます。

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