建物外観

案内図

このコーナーでは、中央区が所管する特色ある複合施設を紹介しています。

今回は、明石町にある「リサイクルハウスかざぐるま」と、明石町区民館内にある「中央区明石町資料室」です。

営団日比谷線築地駅から聖路加国際病院を抜けた隅田川沿いに茶色いタイル張りの建物が見えてきます。

通りに面した1階から3階部分が「リサイクルハウスかざぐるま」、隅田川に面した部分が明石町区民館です。また、4階から8階は区立明石町住宅となっています。

■ リサイクルハウスかざぐるま


1階平面図


2階平面図




展示室

リサイクルハウスかざぐるまは、発生抑制(リデュース)、再生使用(リユース)、再利用(リサイクル)の普及啓発を目的に、区民、在勤者が、再使用品の展示・販売などのリサイクルを実践できる施設として、中央区が運営しています。

入口を入ると1階には牛乳パック、発泡スチロールトレイ、乾電池回収箱が設置され、リサイクル可能な資源を回収しています。また、普段は駐車場に使われているスペースで、参加者を募集し定期的にミニフリーマーケットを開催しています。

2階のリサイクルコーナーでは、各家庭で使用されずに眠っている衣料類、雑貨などの品物を、価格を決めてお預かりし20日間展示・販売をしています。毎回およそ2000点が集まり、展示の行われる初日には多くの人で賑わいます。

出品資格 18歳以上の区内在住・在勤・在学者で出品者登録をした人。
出品者登録は2階カウンターで受付、身分証明書等の身元を確認できるものを持参。
出品できるもの 食器、台所用品、玩具類、幼児用品、学用品、電気製品、小型の家具類、自転車(目録で表示)等で、新品又は日常十分に使用できるもの(修理を必要とするものは除く)で管理に支障のないものに限る。
出品できないもの 食料品、医薬品、動物、植物、貴金属類、美容機器類等および販売価格が1万円を越える高額なもの。
出品手数料 無料
展示期間 20日間
その他 リサイクルコーナーに展示できない大型家具や販売価格が1万円を越える品物等については、目録および清掃・リサイクル情報誌にて掲載。

リサイクル教室

また、2階ではリサイクル教室として、リフォーム教室、牛乳パックを利用した造花教室、古布を使った布ぞうり教室を開いています。


布ぞうり教室

子どもリサイクル教室

牛乳パックでつくった小物入れ

牛乳パックでつくった造花

3階のリサイクルセンターは、粗大ごみなどの中から、まだ使用できる電気製品や家具等をセレクトした後、職員により修理を行ったものを展示しています。これらの品物は抽選により無料で提供しています。なお、当選した品物の運搬については自己負担となります。毎回60点程度の品物が展示され、人気のあるものは40から50倍もの申込みがあります。開催日および抽選日は清掃・リサイクル情報誌に掲載しています。


3階リサイクルセンター

職員による家具の修理
 

展示された品物


■ 中央区環境部 清掃リサイクル課 島田課長に聞く

−「かざぐるま」の由来は?−

この施設は中央区のリサイクル活動の拠点として平成6年12月にオープンしました。その際に施設の愛称名を一般に公募し、区民から名づけられたものです。「限りある資源がかざぐるまのようにぐるぐると回って有効利用される様子」をイメージしています。

−利用状況は−

現在の利用状況は平成13年度の実績で、2階のリサイクルコーナーが年間16,462人、3階のリサイクルセンターは11,381人の方が利用しています。利用される方は何度も繰り返して訪れる方が多く、大変好評を頂いています。しかし、区の広報等で初めて知る方も多く、そういった方たちからは「良い施設なのでもっと宣伝すべき」とのご指摘もいただいており、この施設をさらにPRしていかなければならないと思っています。

−今後の展開は−

リサイクルは、基本的には私たちの暮らしに関わる問題です。不必要な物は買わない、できるだけ物を長く使う、リサイクルが可能なものはごみではなく資源として分別し、回収に出すなど、私たち自身の問題として取り組んでいただくことが大切です。当施設を利用することによって一人ひとりのリサイクル意識がさらに高まるような施設にしたいと思います。
そのため、今後は施設の内容をさらに充実させ、区民の方々がここに足を運んでリサイクル教室に参加したり、自分の手で壊れた物の修理を行うなど、参加型のリサイクル施設にしたいと考えています。



■ 中央区明石町資料室


展示室

中央区明石町資料室(清水正雄 明石町資料室長)は、昭和64年(平成元年)1月、区民館のオープンと同時に開設されました。

日本近代文化の足跡の中で、重要な役割を果たしてきた中央区明石町に関わる人物や歴史的事実について、外国人居留地「築地居留地」の解説とともに紹介しています。

■ 清水正雄 明石町資料室長に聞く

−「明石町資料室」開設の経緯は?−


中央区明石町資料室
清水正雄室長

この中央区明石町界隈は、もともと浅野内匠頭屋敷、杉田玄白の解体新書の翻訳、福沢諭吉の蘭学塾など歴史的な史蹟・史実の豊富な由緒ある土地でした。さらに、江戸幕府から明治国家へという社会の大変換期に、外国人居留地「築地居留地」があり、ここから宗教、教育、医療、産業等の様々な近代文化・近代文明が始まりました。まさに文明開化の象徴的な場所でした。例えば、現在のミッション系スクールの多くは、この「築地居留地」から生まれています。

しかしながら、これほどの歴史があるにも関わらず、こうした史実はあまり世間に知られていませんでした。明石町の歴史をこのまま埋もれさせずに、何とか後世に伝えていきたい、伝えるべきだという強い信念が生まれました。
昭和64年(平成元年)1月に、明石町町会が中央区から区施設の一部を借り受けて、関係者の努力のもと「明石町資料室」を開設いたしました。



展示された品物

−開設されてからの反響は?−

オープン当初は多くの人が訪れ盛況でした。明石町界隈は「靴」「活字・印刷」「電信・電話」等の産業の発祥地であったため、関係企業の主催による特別展を開催し、好評を博したこともあります。
最近では、口コミで聞いて訪れる方やリピーターの方が多いです。歴史に興味をお持ちの方々はもちろんのこと、明石町を発祥の地とする学校関係者の方が訪れることもあります。また、地元の小学生から地域史研究の大学生の方にも利用されています。

−来訪者の感想は?−

「こんなに多くの歴史的な出来事があったとは、今まで知らなかった。」「感動した。ぜひとも歴史を後世に伝える活動を続けて欲しい。」等々の感想を頂くことが多いです。

−今後の築地・明石町地区の将来像について−

この地域は、築地居留地の開設以来、外国人の方が多く住んでいたため、下町であるにも関わらず、どことなくモダンで垢抜けた山の手的な雰囲気の街でした。あまりゴチャゴチャとした感じのまちにはなって欲しくないですねえ(笑)。

中央区明石町資料室 清水正雄室長

昭和27年から明石町に住み、当時米軍のアーミーホスピタルだった聖路加国際病院の歴史を知り、築地居留地の存在に興味を持ち独自に調査を始めた。現在では資料室の運営のほか、築地・明石町のPRとして近代文化の発祥をまとめた「東京はじめて物語〜銀座・築地・明石町」を執筆、居留地に関心を持つ様々な人で構成される築地居留地研究会の活動も行っている。また、築地研究会の論文をまとめた「築地居留地」Vol.1、 2は国会図書館に文化財として保存されている


「東京はじめて物語」

「築地居留地」Vol.1、2


取材協力: 中央区役所
明石町町会