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ヤマちゃんのちゃんぷる交遊録
「日本橋演芸会」
弐拾壱の巻 「日本橋演芸会」
会 場:日本橋社会教育会館(人形町)
例 会:毎月 第3金曜日
     PM6:00〜PM8:30
会員数:10名
代表者:山崎 延雄さん
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 この会は平成10年に、中央区が主催した演芸教室が始まりです。当時の講師は、小噺は三遊亭小円朝さん、南京玉すだれは江戸みやげ屋の高橋信夫さんでした。
現在の会員は10名。男性6名、女性4名が常時参加されています。
「ァさて、ァさて さては南京玉すだれ・・・」 
皆さんも陽気な口上にのせながら、玉すだれを自在に操り、色々な形を見せてくれる楽しい大道芸を見たことがあると思います。なんとなく心がうきうきしてくるリズムがあり、どの年齢の方が見ても心地よく感じられるのは、日本人のDNAのなせる業でしょうか。『弐拾の巻「ベルクック」』でお目にかかった佐藤さんが参加されているとお聞きして、練習風景を拝見させていただきました。

南京玉すだれ南京玉すだれ


 この会の特徴は正調南京玉すだれだけではなく、南京玉すだれと民舞の合体と言うところでしょうか。なんと衣装も手作りです。
お邪魔したときは、2月3日・4日のサークル発表会に向けて練習中で、いっそう熱がこもっていらっしゃいました。花笠音頭が主で、音楽にあわせながら帆掛け舟が登場したり、花が咲いたり、稲穂が出てきたりと賑やかな構成につくられていました。
花笠音頭で丸い形、黒田節で扇と矢の形、東京音頭で魚の形から五弁の花びら、月 、船、東京タワー、レインボーブリッジと次から次へと繰り広げられる楽しさに、時間がアットという間に過ぎていきました。南京玉すだれ単体だと時間がもたないので、阿波踊りやどじょうすくいを組み合わせたり、浪曲や手品をいれたりと内容も工夫がなされています。
 また、会員の方たちの活躍は八面六臂です。箱崎町会の盆踊りの前座として出演したり、敬老施設や特別養護老人ホーム「マイホームはるみ」へも訪問しています。
以前、落語の橘家蔵之助師匠をデイサービスにお呼びしたときも、耳の遠い方も大勢いらっしゃるのでとお話したところ、小咄よりこちらでということで南京玉すだれを織り交ぜていただけました。
 会員の伊藤さんが乗った新幹線が事故でエアコンが止まり、あまりの蒸し暑さと我慢の限界に赤ちゃんは泣き出し、大人の方たちも待ちきれなくてイライラがピークに達しつつあるときに「南京玉すだれ」を披露されたところ、乗客の皆さんに喜ばれたという大変おもしろいエピソードを伺いました。芸は身をたすくといったところですが、目に情景が浮かんできて、日本も捨てたものではないなと感激しました。



ヤマちゃんの一言…
   『南京』という言葉の発祥は、中国かとおもいきや、富山県五箇山で民謡『こきりこ節』の伴奏用として竹製の板を何枚も紐でくくりつけた「ささら」という楽器が、現在の玉すだれの原型だそうです。竹は干すと、あめ色になりカビが生えにくくしならなくなるというミニ知識も頂戴しました。
玉すだれの玉の数は24本から54本まであり、価格も100円から1万円以上のものまで様々ですが、高価なものは少し重くて操作がしやすいということです。おしゃべりが苦手な人でも隠し芸として身につけられると、重宝すると思います。
 

2007年2月掲載記事  
※内容は、掲載当時のものとなります  
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