六拾壱の巻　「なでしこ会」（木目込み人形制作）- 中央区広場

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		会　場：月島社会教育会館レッスン：毎月　第2・4金曜日　13:00～17:00 メンバー：8人代表者：松原　美枝子さん講　師：代田　光子先生

　木目込み人形を制作するこの会は、平成元年に始まりかれこれ20年以上も続いています。月島社会教育会館で行われている作品展にも出品されていて、会場の雰囲気を華やかに盛り立てていらっしゃいます。
　雛人形や五月人形、日本人形によく見かける木目込み人形は、着物を着ているような筋掘りがあらかじめ入れ込んであり、桐塑で作られています。その筋堀りに、目打ちなどで布の端を押し込み、着物を着ているように仕立てあげます。この作業を「木目込む（決め込む）」ということから「木目込み人形」と呼ばれるようになったといいます。

制作風景

　「木目込む時のポイントは？」とお聞きしたところ、着物を縫うときのように縦地、横地、バイアス方向や生地に無駄が出ないように配慮されているとのことです。型紙に合わせて布地を裁断することや、作家による顔の表情の違いが人気を左右することも教えていただきました。
　メンバーの方達は作品が出来上がると、御祝いや記念品としてお知り合い、お友達に差上げていらっしゃるということでした。

使用している道具


	平成23年3月11日金曜日、午後2時46分の「東北地方太平洋沖地震」。この時間「なでしこ会」の2度目の取材中でした。　揺れが酷く長く感じる地震の不安が続く中、先生、メンバーの方々を含めて6人がいらしたのですが、皆さん落ち着いて行動されていて一人の怪我人もなく無事でした。おかげ様で私はかなり救われました。教室のある月島社会教育会館の5階は、ひどい揺れでしたが誰一人と取り乱すこと無く、先輩達に改めて敬意を表したいと思います。とりわけ思い出深い取材となりました。　参考資料を拝見すると、雛人形や五月人形、日本人形の代表的なもので、布地は縮緬や着物に使う模様が数多く見受けられました。初心者、中級者、上級者向けと分かれていて、その段階的な違いは「手」にありました。手は小さい上に向きがあり、全体のバランスが取りにくく、表情の取り方が一番難しいとお聞きしました。ですから、初心者向けは手が見えない物が多いそうです。　1ヶ月、2ヶ月と細かい作業の積み重ねで仕立て上げていくので、人形の価値が高いことも理解できました。　サークルの時間は4時間ありますが、好きな時間で参加できるので、皆さん、是非見学がてら如何でしょうか。

2011年4月掲載記事　　
※内容は、掲載当時のものとなります　　