« 2012年10月 | メイン | 2012年12月 »

2012年11月20日

Vol.11 築地でかっこめ「酉の市」

 平成24年の「酉の市」は、11月8日(木曜日)と20日(火曜日)にあたる。
 月島に越してきてから浅草の鷲神社の「酉の市」に出かけたことがあるが、行くたびに人混みでもみくちゃにされた。商売繁盛と開運を求める老若男女で溢れかえり、神社からどうやって帰ったのか今でも記憶にない。

20121120_ph01.jpg

 築地市場にある、波除神社の「酉の市」に行くようになってからは静かさを感じる。築地場内の関係者や近隣の人たちが縁起物の熊手を買い求め、購入時の手締めが神社内に響き渡る。新しいデザインの熊手が毎年お目見えし、見るたびに新しい年に向かう高揚感が溢れてくる。今年は金の小判のついた「かっこめ」で、「ちりめん細工の実りのコンコン守」も新嘗祭限定版でいただいた。社務所で「かっこめ」をもらうと開運くじが引け、当たりが出ると金箔付きの鯛金がいただけるという嬉しいおまけも付いてくる。

20121120_ph02.jpg

 3月11日以降 景気の低迷感は何処もおなじ。
 古事記に登場する日本武尊(やまとたけるのみこと)が東夷征伐の際に戦勝を祈願し、志を遂げての帰り道に使用した武具の一つと言われている熊手は、福を呼び込むための御分霊の役割をもつ。熊手のなかに小判が並び、大黒様の顔が見えるものもある。おかめの顔や米俵、鯛とおめでたいものが目白押し。年々、大きな熊手に変えていくのが商売繁盛につながるというのだが、財布が膨れていないとなかなか増大していかない。頑張って購入したいのはやまやまなのだが、ここのところ大きさに変化が見られないのは我が家だけだろうか。侘しい話である。

20121120_ph03.jpg