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■ 6月14日発行  このページの先頭へ
立石都議、築地市場と環状2号線で質問

 築地市場の移転問題について中央区は「断固反対する会」の総会で、移転反対の旗は掲げつつも「万一移転」になった時に備えて「場外市場を中心にした跡地利用の将来ビジョン」を今年中にまとめることにした。この問題について開会中の都議会一般質問に登壇した立石都議が言及。まず現状についてただしたところ東京都は「7月に基本計画をまとめる」と伝え、中央区については「跡地利用は新市場の開業メドのついた階段で具体化する」「地元区と協議する」意向であることを明らかにした。また環状2号線については「晴海通りに並行する幹線道路」との位置づけのもと、隅田川に架かる新しい橋は勝どき橋に並ぶ名橋にしたい」と、都の考え方を示した。さらに立石都議は都市景観についても質問。石原知事は、ロンドン、サンフランシスコ、パリの素晴らしい川や橋をとりあげ、「隅田川は沿岸」にビルが建ち、川から外にのぼらない)現状を指摘して「困難ではあるが、観光という視点からも改善につとめたい」と、川の再生に意欲を示して注目された。新市場と環状2号線について質疑をまとめた。

7月に新市場の基本計画

 立石都議
 今年のゴールデンウィークに築地市場では、9年ぶりに水産卸売場の店舗変えが行なわれた。市場の皆さんは新たな気持ちで商売に励んでいる。私は、老朽・狭隘化が著しいとはいえ、日本一の魚河岸は健在なりの意を強くしている。ところで都は本年第1回定例会における質問に答えて、豊洲市場の建設は必要であり、一刻も早く新市場を建設することが首都圏を構成する都民国民のためになると見解を示した。そして平成13年に築地の移転を決定以来、昨年5月には基本構想を発表した。
  そこで現在、豊洲新市場建設に関する事業の進み具合と移転によって大きな影響を受ける地元中央区や場外市場の関係者などに今後どのように理解を求めていくのか、あわせて伺いたい。

 中央卸売市場長
 (1)現在、施設計画や公共と民間の役割分担など、新市場建設の基本的な事項について、築地市場の関係業界と検討・協議を行っているところであり、本年七月には都として取りまとめを行い、「豊洲新市場基本計画」として公表する予定。また基盤整備については、引き続き護岸整備事業を行うほか、豊洲地区に用地の一部を決めて取得するなど、今年度、豊洲市場建設事業は、実現に向けて大きく前進する。
  (2)これまで、場外市場の関係者に対しては、計画の検討を進める中で説明や情報提供を行ってきており、概ねご理解をいただいたと考えている。また、地元中央区に対しては区から示された新市場建設の疑問点について、文書で回答するほか、様ざまな機会を通じて説明を行ってきたが、現段階でも移転反対の旗を掲げたままであるなど、十分な理解を得られていない状況である。今後とも、豊洲新市場建設の必要性や事業内容等について、理解と協力が得られるよう努めていく。

 立石都議
 昭和10年に都の中央卸売市場として開場して以来、築地市場は約70年にわたり、首都圏の台所として活気を呈して食材の供給を行なってきた。さらに築地市場はその名を海外にも知られた「築地ブランド」を確立し、大江戸線・築地市場駅の開通とともに外国人旅行者からも人気の高い国際的観光スポットになっており、独特の賑わい空間を形成している。また南隣には浜離宮庭園がある。
  そこで、市場移転後の跡地利用に際しては歴史的財産の保全・再生や「築地ブランド」に育まれた賑わい、隅田川・築地川といった水辺環境に恵まれた景観と、貴重な都心空間を有効活用していくために新たな街づくりが必要だ。

 都市整備局長
 当地域は、都心や銀座に隣接するとともに、日比谷線築地駅に加え、平成13年には大江戸線の築地市場駅が開業し、また環状2号線の整備が予定されているなど極めて高いポテンシャルを有している。一方、隅田川や浜離宮に接し、豊かな水辺や線の環境にも恵まれている。跡地利用にあたっては、こうした地域性を十分に活かすとともに、この地域が長い年月にわたり育んできた歴史と文化の継承などにも配慮することが重要である。

 立石都議
 さて、地元では築地市場が移転した後の街づくりについて、都の築地市場移転整備の動きに対応するため、地元の方々を委員とする「築地市場地区の活気と賑わい・ビジョンづくり委員会」を設置して、年内を目途にビジョンづくりに入った。
  都はこうした地元の動きに対して、築地市場跡地利用の計画を地元区との協議をふまえて今後どのように作ろうとしているのか。

 都市整備局長
 具体の跡地利用計画については、豊洲市場の開場時間を見据えて策定していくことになると考えている。今後の取り組としては跡地利用の基本的な方向性を検討していくことになるが、その際、地元中央区をはじめ、関係機関と十分協議する。

環2の橋も名橋に?

 立石都義
 今までせっかく地下化で都市計画決定されていたものが、晴海から築地までの区間をわざわざ地上化しようとの計画変更が、都から説明されている。もちろん、地元中央区や区議会は抗議の申し入れをおこない、反対。都心回帰で人口がやっと戻ってきたこの地域の住環境を大きく左右しかねない大問題である。景観上も既定の計画通り地下化にすべきだ。
  内外の事例をあげれば、ボストンのローカル空港から市の中心に至る既存の高架を撤去し、地面は公園とする事業が完成したと聞いている。四年ほど前、工事中だったこの現場を視察したとき、高架の道路を活かしたまま工事を進めている姿を目のあたりにして、打つ手はいろいろあるものだと実感した。
  環状二号線のこの区間の景観についても、勝どき橋をはじめとする東京の風景を活かしつつ未来へのストーリーを描くべきと考える。所見をうかがいたい。

 都市計画局長
  環状2号線は都市高速道路とは異なり、沿道へのアクセス機能を十分に発揮する必要性からも隣接する晴海通り同様、平面構造として計画変更していくものである。
  また、隅田川の橋梁群は、単に機能的な土木構造物として計画されてきただけではなく、時代を超えたエポックメーキングなシンボルとして、デザインされてきた。
  現在、隅田川の最下流の橋である勝どき橋は、昭和15年に、当時の最下流の橋であった永代橋とは趣を異にする東洋一の跳ね橋として、技術の粋を集めて建設されたものであり、60年余りの歳月を経ることで、歴史的構造物として慣れ親しまれる橋となっている。
  今後、環状2号線の新たな橋梁についても、100年先を見据えて勝どき橋とならぶ隅田川の名橋となるよう、周辺の豊かな水辺環境や浜離宮などを踏まえた風情ある地区景観に十分配慮してまいりたい。

 町並が急変の時代に
 中央区には戦災を受けない昔ながらのたたずまいが多く残っていたが、それもバブル経済の底地買いが横行して、懐かしい家並は次々と消えていった。さらに規制緩和で不況によって倒産した会社跡地にマンションが建てられ、底地買いのときとはまた異なって、路地が消えていくと、古くからの住民に危機意識がつのった。
  このほど築地場外市場の角地にコンビニのローソン、2階にジョナサンがオープンして、市場とのミスマッチが話題をまいている。商店街にフランチャイズの飲食店や弁当屋が小売りに代って進出して久しい。
  特に人形町はその傾向が著しい。昔ながらの寿司店や縄のれん、粋な小料理店が懐かしいと思わせるほどの変りようだ。その一方でテレビに登場する老舗には相変わらずの行列ができていて、飲食も創意工夫が勝負の時代になったと言われている。
  世界の銀座も変化の時代に入った。
  古いビルが多いため不動産屋の動きが激しい。松坂屋の裏では底地買いが進み森ビルが超高層ビルの計画をすすめている。地元は街づくり会議を発足させたが、その行方が注目される。こうした中で6丁目の交詢社ビルが完成間近かで、正面に古いビルの一部が保存された姿を現して注目されている。

 
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