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■ 11月15日発行  このページの先頭へ
水と緑と光に輝く中央区研究会
主眼は「人の往来なくして繁栄なし」

 「水と緑と光に輝く中央区研究会」という長い名称のNPOが誕生した。10月に東京都から認可がおりた。NPOは「ノン・プロフィット・オーガニゼーション」の略で、特定非営利活動といって利益を求めない団体。法人格を有するので定款もあり規格にそった合計決算を都に届けねばならない。勝どき橋を開橋させて月島地域の活性化をはかろうと運動をしていたグループに、より広範に実のある展開が必要という意見が出され検討した結果、申請にふみ切り認可された。NPOはボランティアが主体で、福祉や環境などの分野で数多く誕生している。しかし、まちづくりを目指してのNPOは珍しく中央区では初めて。19日にはお披露目のイベント、来月10日にはシンポジウムを企画するなど意気盛んだ。水辺や緑化などにも取り組むことにしており、月島を中心にしてどのような活動を展開していくのか、都も区も注目をしている。

まちづくりに寄与
 NPO法人の認可が決まった「水と緑に輝く中央区研究会」が定める定款に同会の目的を次のように唱っている。  「この法人は、一般市民を対象として、水辺を利用した都市再生の推進事業、緑のネットワークの構築とビル緑化の推進事業、都市景観整備の推進事業、眠っている観光資源の活用と保全事業、まちづくりに関する提言及び普及・啓蒙事業を行い、中央区の個性を活かし、魅力あふれたまちづくりの実現に寄与する」

他団体との交流も
 こうした目的を達成するため次の事業を具体的に定款で示している。  <河川や運河等の水辺を利用した都市再生の調査研究>  <緑のネットワークの構築とビル緑化の調査研究>(1)公園、鎮守の森と並木等の整備による緑のネットワーク構築(2)ビル緑化  <都市景観整備の調査>(1)橋、観光資源等のライトアップ(2)景観に配慮したイルミネーション(3)まちなみ景観  <公共交通機関のバリアフリー化と都市交通ネットワーク整備の調査研究>(1)既設公共交通のバリアフリー化(2)都市交通ネットワーク整備  <眠っている観光資源の活用と保全事業>勝どき橋開橋の推進  <まちづくりに関する普及啓蒙事業>(1)講習会、セミナー、シンポジウムの開催(2)調査研究報告書、パンフレットの発行(3)ホームページの開設運営  <まちづくりを目的とした団体との情報交換、支援>  <まちづくりに関する行政等への提言>  <その他、目的を達成するために必要な事業>

カラーパンフ発刊
 会の認可と同時にカラー4ページのパンフレットも発刊された。入会申し込みハガキも刷りこまれている。表紙は2枚の新旧写真で飾られている。上には現在の勝どき橋から中央大橋を望み両側に高層ビルがバランスよく配置されている。人形町の小林英介氏撮影した力作。下はモノクロで、勝どき橋が開いて船が通り抜ける昭和30年代後半の風景だ。2つの写真を比べ、今の勝どき橋の中央部分が開いたときの雄姿を想像することができる。  パンフレットを開くと「人の従来なくして繁栄なし」の見出しが目に入る。これはNPOを準備する際、発起人の間で交わされた言葉で、「にぎわいこそ、中央区の生命線です」という矢田区長の言を受けての、いわば会のキャッチフレーズ。  聞くところによれば、水と緑と光に輝く、の名称は区長の発案ともいわれる。  パンフは水辺の活用、緑化の推進、観光資源の活用の3本柱を水、緑、光に象徴させ説明している。大華火祭、勝どき橋のライトアップ、祭りやイベントを写真で紹介。さらにフランスのストラスブールの風景に並べて、歌舞伎座前を走るLRT(路面電車)の予想図も載る。

12月にシンポ開催
 月島を中心に昨年来、勝どき橋を開けようという声がたかまり、その手始めに「勝どき橋を洗う」運動がおきた。各方面の人たちが参加して始まり、さらに都議会では石原知事がこの勝どき橋開橋に好意的発言をすることによって運動にはずみが出た。  同時に「この運動を組織的に継続したい」思いも昴じてNPOの発想がでたという。こうして対象をまちづくりにした、日本では珍しいNPOの発足となった。市民ボランティアによる環境問題、まちづくりのNPOはヨーロッパやアメリカで多く存在しているが、日本では珍しい。前例があまりないものの、まちづくりに関しては、晴海をよくする会、日本橋ルネッサンス100年委員会、あるいは最近発足した銀座街づくり会議のように住民と企業の協働も具体化しているので、NPOとしてこうした地域組織との連携をふかめたいという。  19日(金)には晴海のホテルマリナーズコートで設立披露のセレモニーが開催される。さらに12月10日(金)には月島社会教育会館で、初のシンポジウムも企画されている。区も都も会の行方を注目しており、PRが行きとどくとともに住民や企業の関心もたかまっている。  設立当初の役員には次の各氏が名をつらねている。  理事長 柴崎仁久▽副理事長 新川有一▽理事 鹿島新吾 今井今朝良 潘桂華▽監事 中川桂一 滝浪誠。  事務局=月島3―2―11。TEL3531―0093、FAX3531―8772。

 
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