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■ 11月29日発行  このページの先頭へ
日本橋まちづくりアイデアコンペ
日本晴大公園 首都高を降りて日本橋を歩こう

  国土交通省東京国道事務所は日本橋 みちと景観を考える懇談会と協力して「日本橋まちづくりアイデアコンペ」を実施した。「日本橋と首都高の共生」をテーマにしたコンペで8月末の応募締め切りまで324作品が届いた。第1次審査で絞りこまれた38作品の審査が1日に行われ、最優秀賞に日本技術開発株式会社パブリックマネジメントセンターの古賀正人氏と決まった。「日本晴大公園」と題する作品で「首都高を降りて 日本橋を歩こう」と唱っている。首都高を地下に移設することによって名橋日本橋の上空を開放するのみならず、日本橋川に沿って建ち並ぶビル群を権利変換して高層ビルに移設、周囲を緑や公園に開放する。パリのセーヌ川周辺を思わせる空間を作り出す。コンペには奇想天外なアイデアも多かったが、「日本橋大公園」に落ちついたという。首都高を止めることなくどう移設するかが大問題で、国も都も今回のコンペ作品を参考にして新しい首都高時代に備えたいという。最優秀作のあらましを紹介する。
 日本橋は、江戸・東京の都市活動の中心に常に存在した「にぎわいのシンボル」です。
 この活力を次の400年に継承するため、日本橋に青空を取り戻し、日本橋川と周辺の街区が一体となった大公園空間を整備し、働く人・訪れる人・住む人みんなが街を歩きたくなる「賑わい」と「癒し」のある「健やか」なまちづくりを提案します。
 <首都高の移設をトリガーとしたまちづくり>
 立体道路制度を活用した首都高の半地下における整備、日本橋川沿岸街区の再開発を一体的に行います。
 首都高を再開発事業区域内半地下に移設します。その際に発生する補償費等が再開発事業推進のインセンティブとなります。
 再開発事業によって、日本橋川沿岸の広大なオープン・スペースの確保、既制市街地の都市機能の再生を実現します。※トリガー=銃の引き金※インセンティブ=誘因。刺激としての経済的メリット。
 <水と緑の豊かな「癒し」のまちづくり>
 再開発事業によって、日本橋川沿岸に広大なオープンスペースを生みだし、水と緑の豊かな癒しの「日本晴大公園」を配置します。
 再開発事業区域内に生みだされる公開空地や街路に花壇並木を配置し、「日本晴大公園」と一体的な緑の空間を整備します。
 <歩いて楽しい「賑わい」のまちづくり>
 「癒しの軸」としての「日本橋川」、「賑わいの軸」としての中央通り、これを補完する南北の回遊の軸と日本橋橋詰空間などの活用によって歩行者が楽しく快適に回遊できる賑わいの都市空間を形成します。
 首都高、地下鉄、バス、水上バスが連絡する新たな交通結節点を配置することによって、地区のアクセス性・回遊性が向上します。
 <職・商・住が調和した 「健やか」なまちづくり。
 各街区に日本橋の格にふさわしい高品質、最先端の高層建築物を整備し、低層部と高層階で用途を分け、オフィス、商業、住居利用が適切にミックスされた健やかな都市を実現します。

エリアの提案
 (1)日本晴大公園(日本橋川とその沿岸)都市内の癒しの空間としての水と緑の豊かな軸状公園の形成▽東西方向の歩行者回遊の主軸
 (2)日本橋グランドストリート(中央通り)三井本館街区〜高島屋・丸善の中央通りの二重線化▽沿道建築物の低層階の商業機能導入による既存商業施設と一体的なグランドショッピングストリートの形成▽南北方向の歩行者回遊の主軸
 (3)回遊の軸、癒しの軸、賑わいの軸を補完する歩行者ネットワーク▽日本橋3丁目や八重洲1丁目など周辺の商業系施設集積地と連絡し、日本橋を眺める視点として、歩行者専用の木橋を新たに整備
 (4)日本橋コモン ゆったりとした橋詰広場にかつての賑わいを取り戻す4つの都市機能を配置▽遊ぶ(屋外イベントスペース)▽伝える(ショーケース)▽憩う(オープンカフェ)▽集う(コンベンション=野村證券本社<旧館>の用途転用
 (5)日本橋トラジット 多様な交通手段が連絡する新たな交通結節点を整備▽首都高ランプ▽バスターミナル▽水上バス乗り場▽地下鉄乗り場連絡通路▽地下駐車場(首都高・施設直結)
 (6)老舗街(室町・本町)小売店、飲食店からなる老舗街を形成▽日本を代表する老舗また、未来の老舗となりうる高品質なサービスを提供する店舗を集積▽ここに立地することが店舗のステイタスとなる。
 (7)低層商業/高層オフィスビル(永代通り)
 (8)低層商業/高層住宅ビル(中央通り・三越前)
 (9)低層オフィス/高層住宅ビル(昭和通り)
 低層階は商業、オフィス、高層階はオフィス、住宅など建物用ミックス▽公開空地に緑を配置し、公園的空間として整備
 オフィス(地区内既存オフィス、新規オフィスの収容▽金融・出版関連企業本社をターゲットとする高機能オフィス)商業(地区内既存商業施設、新規商業施設の収容▽日本橋にふさわしい高感度、高品質の小売店、飲食店)住居(既存住居の収容、都心居住需要の収容▽日本橋で働くエグゼクティブをターゲットとする超高級マンション)

交通の整備案
 <首都高速道路>立体道路制度の活用によって日本橋川沿いの街区に半地下で整備▽浅草線の移設により地下空間の確保▽ETCの活用による地下駐車場、個別施設へのダイレクトアクセスランプの整備
 <歩行者ネットワーク>地上、地下、施設間を誰もが快適にシームレスに移動することができる歩行者ネットワークの形成
 (地上)癒しの軸、賑わいの軸、回遊の軸からなる歩行者ネットワークを形成▽日本橋3丁目や八重洲1丁目など周辺の商業系施設集積地と連絡▽花壇、並木の整備による潤いのある歩行環境の創出
 (地下)既存地下道、地下鉄コンコースを活用した沿道施設との一体的歩行空間の整備▽昇降施設の整備▽日本橋トラジット、地下鉄駅、東京駅日本橋口と連絡
 <公共交通>回遊トリップ(小旅行)を支援する地域内公共サービス=シャトルバス▽循環バス(東京駅〜日本橋地区)▽水上バス(浅草〜日本橋〜汐留〜お台場)
 地域のアクセス性を向上させる中長距離交通サービス=高速バス、空港連絡バス▽地下鉄駅との地下連絡通路整備
 <幹線道路ネットワーク>昭和通、外堀通、永代通、江戸通りを外郭とするゾーンシステムを形成し、通過交通を排除(約500メートル×1000メートル)▽中央通りの2車線化、ゆったりとした歩道空間、停車帯の確保

 
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