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■ 4月11日発行  このページの先頭へ
日本橋女学館創立100周年

 「日本女学館」が明治38年に創立されて今年で百周年を迎え、5月2日(月)明治座で記念式典が挙行される。日本橋の子女のためにと当時の旦那衆が私財を投じて創立した。当初は蛎殻町で開放したが、明治43年に現在地に移った。総檜造りの立派な校舎であったという。昭和8年に鉄筋校舎となり、「東西に新校舎を従え君臨している」スタイルになった。同窓生45期の須田浩代さんから、100周年を祝して次の文章が本紙に届いた。母校に寄せる想いとともに震災、戦災の時の混乱などについて感動こめてつづっている。本文をそのまま掲載しました。

5月2日に記念式典
震災、戦災の危機を経ての100周年

 本校の建学の精神である、「質実穏健」を教育方針として、中央区唯一の女子校である、私立日本橋女学館中・高等学校が、来る、5月2日、浜町明治座に於いて、本校卒業33期生である、森本藤子氏を記念行事企画実行委員会委員長として、創立百周年記念式典を挙行することになった。
 明治38年、旧日本橋区蛎殻町に於いて、商家の子女を対象として創立。ここに日本橋高等女学校が誕生した。
 同校の100年の歴史の中で、最大の危機は、大正12年の関東大震災の時であった。
 当時の田中敬一校長の、1次解散もやむなしの告別の詞を聞いて、敢然と立ち上ったのは卒業生であった。
 5期生(山根貞江氏)8期生(松井きつ氏)他で、寝食を忘れての、母校再建にむけての、大きな労力の結果、教育関係者、多くの区民の心をうごかし、存続が決定した。
 この卒業生の団結が、自然発生的に、同校の同窓会の母体となり、以来、同校に対して、常に、大きな愛校心を発揮し、今日に至っている。
 第二の危機は、太平洋戦争の際の3月10日以降の戦災であり、当時校舎に常駐し、戦禍から学校を護ってくれた陸軍々楽隊が、当時の第5代校長若月岩吉先生と共に、隊員の團伊玖磨氏、芥川也寸志氏等々の方々の決死の消火により護られたことが、100年の歴史に連なるのである。
 母校創立100周年を心から喜び、この日にめぐりあったことを心から感謝しているのは同窓生なのである。
 百周年記念式典と華をそえて、54期生である、橘流家元、橘 芳慧氏(八丁堀在住)、62期生、オペラ歌手、更科美代子氏のソプラノ独唱そして在校生の諸演技等も予定されている。

 
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