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■ 5月23日発行  このページの先頭へ
はね橋やLRTの導入
朝潮運河の再整備
「水と緑と光に輝く研究会」が提案

  東京都は水辺活用の新しい展開に観光資源の視点から切りこむことにして、その第一弾として月島・勝どきと晴海の間の朝潮運河の再整備に取り組むことになった。すでに関係者の協議機関「東京都運河ルネッサンス」を設け、月一回の会議を開いている。ここに昨年発足したNPO法人「水と緑と光に輝く中央区研究会」が新しいプランを叩き台として提案した。その概要が同法人の総会で明らかにされ注目を集めた。新たな5つの人道橋を架けて、レストランを結ぶ「はね橋」にしたり、交通手段にLRTを導入するなど、新しい賑わいを創出する装置がふんだんに盛りこまれている。来年3月までにまとめる予定。叩き台の内容は次のとおり。
にぎわい空間の発展
  2つのにぎわいの空間(晴海トリトンスクエア、住友商事再開発用地)と運河を中心とした回遊性のある歩行者空間(運河通り、トリトンプロムナード、仲通り、LRT通り等)を整備することで、人の流れをつくりだし、まちに新たなにぎわい空間を創出し、国内外の観光拠点とする。
  中距離輸送システムとして、LRTの導入や水上バスの引き込みを行い、人の流れ(回遊性)を活性化する。
親水空間の創出
  月島、勝どき側運河は既存の護岸より約10メートルから最大60メートル張り出してプロムナードを整備し、遊歩道や運河を臨む溜まり空間を展開するとともに、建物の顔を運河にも向け、人の集まる空間(店舗、集合住宅、事務所等)を整備。
  晴海側は晴海トリトンスクエア前のプロムナードを延伸する。既存の護岸より約10メートルから20メートル張り出し、随所に親水性を高める溜まり空間や広場を整備する。
  運河(水)との親水性を高める手法として、水の中に入り込むような空間(水上レストラン、テラス等)を整備。
  東京湾側のエリアは、運河へのゲートを意味する跳ね橋を整備するとともに、海を臨む場所としてゆっくりたたずむ緑地広場を整備する。
運河が生きる町
  建物の正面を運河に向け、まちのいたるところから運河が臨めるような視覚的な配慮をすることで、運河に顔を向けたまちづくりを展開する。
  ヨットハーバーを佃側、東京湾側に配置し、日常的に運河内を船舶が往来する風景を創出する。
  中距離移動として地域内にLRTを展開するとともに、水上のシンボルである水上レストランをつなぐ水上バスを取り入れ、運河内からまちを眺める場を提供する。
防災への配慮も
  歩行者空間の整備にあわせて、街路樹を設置することで、火災時の延焼を防止すると共に、地域の緑量を豊かにする。
  運河の地下にLRT車両基地や地下駐車場を設置することで、災害時の避難場所の確保や災害備蓄倉庫の確保。
  運河を渡る人道橋を多く設置し、また、運河を一部埋立てることで渡河距離を短くし、避難経路を充実させる。
新たに人道橋5本
  運河には、対岸へ渡る人道橋を新しく5ヶ所設ける。そのうち、4ヶ所の橋の中ほどに2つの楕円形の2階建て水上レストランを設置する。ガラス張りの水上レストランは、運河から周辺を眺めることができ、水の中に入り込むような空間であるとともに、朝潮運河の象徴となる。
  東京湾から朝潮運河への入り口となるエリアには、運河へのゲートを意味する跳ね橋とする。船舶の往来時には、橋が跳ね上がる様を他の船舶や緑地広場から眺めることができる。緑地広場は、レインボーブリッジや浜離宮、東京湾を望む場所としてゆっくりたたずむことのできるような憩いの空間をつくる。
LRTを運行
  延長2キロに及ぶ朝潮運河の様々な施設を効率的かつ有効的につなぐことを目的として、LRTを整備する。経路は、黎明橋から月島4丁目、月島2丁目(ヨットハーバー)、清澄通、勝どき6丁目(住友商事再開発用地)を循環し、LRT本線(有明↓晴海通↓銀座方面)の支線とする。
  既存の道路を拡幅した道路幅員は17mで、構成は道路中央にLRT、両側に車道と歩道を設ける。
  地域の足代わりであり、新しいまちの風景を作り出す。
運河沿いに道路
  朝潮運河の月島、勝どき側は、既存の護岸より約10メートルから最大60メートル張り出し、プロムナード(運河道路)を整備する。
  埋め立てにより創造された土地にはレストランやカフェが建ち並び、運河を眺め、水辺で飲食ができる新しい親水空間を提供する。
  プロムナードから更に張り出す形で溜まり空間となるテラスを整備する。水面に張り出したテラスは、水の中に人を誘い込み、水との親近感を高める。(テラスはプロムナードから50cm下がる高さに設置)
  晴海側の護岸も同様に張り出し、アウトレットなどのショッピング施設を設け、水辺の賑わい空間を創造する。
水辺を楽しむ空間
  運河に設置されたテラスのうち2ヶ所は水辺におりることができる。水に触れることができ、階段に腰掛けて水を眺めたり、水辺の風景を楽しむことができる親水性の高い空間である。満潮時には浸水してしまうため、移動可能なテーブルやイスを配置する。
仲通りに賑わいを
  運河通りを一本入った仲通りには、ところどころに緑や花が置かれ、多くの店やレストラン・カフェに集まる人で賑わう。仲通りの両側の建物は高さを揃えることにより、空に美しいスカイラインが現われ、まちの風景を印象付ける。

 
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