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■ 7月11日発行  このページの先頭へ
都議選で立石都議
投票総数の過半制して7期目
民主党、1万票の大台にのせる

  都議会議員選挙は歴代選挙で最低の投票率で終り、中央区も41%にとどまった。また、民主党が名のりをあげたことで、立石陣営として初めての体験だけに混乱も生じ、矢田区長のタウンミーティングのポスターが独自に貼られたりの混迷ぶりをさらけだして注目された。やはり、昨年の衆院選の結果が自民党支持者の頭をよぎったものと思われる。1万5千人も増えた住民、いわゆる新住民の動向はどの陣営もつかめずに選挙戦は推移した。集会所の集まりも対照的。立石陣営は京橋築地小に800人集めれば、梶川陣営は箱崎ターミナルに100人たらず。だが民主党は「選挙は3か月あれば充分」と豪語していた。これは昨年の中山選挙での実感であったのだろう。初めての選挙で1万に1千800プラスさせたことは大きい。立石票には公明党支持者も入っているので、これを除くと伯仲した闘いだったことがわかる。今後の中央区の選挙は新住民の関り方によって、その結果が大きく左右されていくことが明らかとなり、選挙の構造が確実に変化してきた。

争点なく民主躍進
  都議選の直前になって浜渦副知事が更迭となり都政の混乱ぶりを伝えたものの、百条委員会なるものの正体がつかめず、かといって石原都政への批判にも至らずに選挙へ突入していった。東京をどうするかという具体的な争点が示されないことが結局は低投票率になった。
  ただ昨年の総選挙で票をのばした民主党の勢いは残っていて、また郵政での混乱、サラリーマンへの増税策などが自民党への反発を生じたことも否めず、浮動票が民主党に傾いたものとみられる。二大政党の選択肢は選挙のたびに明確化しているようだ。
  中央区では3か月前に選挙運動を始めた梶川陣営が、必ずしも街頭や演説会に人が集まらずとも、昨年の中山選挙と同じで、投票となると1万に1千800票も上積みさせた。しかし立石都議は投票者の半数を制したことで7期目の当選を確実にした。

立石陣営の初体験
  民主党の立候補は中央区では初めてのこと。同党が全選挙区で候補者を立てると大号令を発し、中央区では秘書の擁立が決まった。中山代議士は「立候補の発表をギリギリまで抑えた。早く出たら潰されますから」と話していた。
  これは保守系に確たる重石を築いてきた立石陣営を言い当てたもの。中央区に支部を有しない民主党には短期決戦が浮動票を得る唯一の選択ともいえた。
  立石都議は、深谷―鳩山の代議士系列にはおさまらず、自民党支部の支えもあって、両陣営にまたぐ形で独自の地平を築いてきた。このため両陣営から突きあげを喰う混乱が選挙の度におきた。
  今回は民主党の出馬で深谷系はいち早くまとまったものの、鳩山支持者の間で横ぶれが生じた。自民・民主というより長年にわたる選挙の集積によるもので、その分、立石票の一部が流失した。
  開票の夜、中央区の当確発表は投票箱を閉じて2時間半たってからだった。そして翌日11時から開かれた立石事務所の当選報告会に、激しく降る雨の中、連合後援会の三田会長が車椅子で入場した。このとき挨拶に立った立石氏は思わず声を詰まらせ、支持者に感銘を与えた。

選挙の構造が変化
  中央区の有権者は4年で1万5千票も増えた。投票率が前回47%だったのに各投票所の投票者が41%の低投票率なのに増えている所が多い。2人対決で票の振りおこしが行われたとみられる。
  新住民が増えたことで、今後、区長・区議選は投票率は上がらず同じパイの食い合いとなり、国政選挙は投票率の上下で決まっていくというパターンが続くであろう。行政や公職にある人たちが真剣に新住民とのコミュニケーションを具体化していかないと、政治の不毛は続くであろう。
  今回の選挙は、とくに立石陣営では区議がよく働いていた。且つて中央区の自民党は民間主導で再生された。二大政党の時代となり、政党の支部のありようも問われているだけに今後の動向が注目されてくる。左右混在の民主党がどんな支部づくりを展開するかも課題となろう。

〈都議選の得票〉
立石 はるやす(自民党) 16,416
梶川 やすじ (民主党) 11,896
桑名 文彦  (共産党) 4,327

 
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