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■ 8月22日発行  このページの先頭へ
終戦60年の思いこめて
十思公園の「石町の鐘」を撞く

 今年は太平洋戦争が終って60年の節目。小伝馬町の十思公園に保存されている「石町の鐘」を撞(つ)く会が今年も地元町会の主催で実施され、60人の住民が参加した。5回目の恒例行事。今回は衆院解散直後とあって中山前代議士と深谷元通産大臣も参列して人目をひいた。
 主催者を代表して小伝馬町一之部町会の秋山保司会長は「3月10日の東京大空襲の時は焼け出された人たちが、この十思公園に集まり寝泊まりしたものです」と、戦争の悲惨な体験を語った。参列した中山代議士は「私は終戦の年に生まれましたが、母親から空襲の話をよく聞かされました。安心・安全・平和の国づくりに頑張ります」と語り、深谷元通産大臣は、小学生の時に中国から引きあげてきた体験と親の恩を語り、20代で政治の道に入り40年、さらに国のために尽したいとの決意を明らかにした。
 立石都議と地元選出の石鳥石田、小栗区議も顔を見せていた。参加者は階段をのぼり正午の時報に合わせ、順番に1人づつ鐘を撞き、戦争、空襲で亡くなられた方々の冥福を祈るとともに永久の平和を誓い合った。当日は空襲で悲しい体験をした年輩のご夫人たちも多く参列して、目頭をおさえていた。
 「石町の鐘」は江戸時代、最初に設置された「時の鐘」として知られるが、大晦日の除夜の鐘としても有名。音環境デザイナーの吉村弘氏は、『大江戸時の鐘音歩記』で次のように紹介している。
 「十思公園に多くの人が集まり、鐘撞きの順番を待ちわびていた。メガホンで番号が言い渡されるたびにゴォーンと鳴り響き、撞くたびに歓声があがった。…倍音が複雑なせいか、どこか影のある余韻がする。鐘にも煩悩があるのかな、ふとそんなことを考えてしまった」
十思浄光寺会
読売で紹介
 十思国民学校の児童は昭和19年8月、埼玉県に疎開。その内の4年男子と5年女子の計51人は浄光寺で世話になった。母校が東華小と統合された時、世話になった寺を訪ね、これを機に「十思浄光寺会」が生まれた。
 読売新聞の埼玉版で「埼玉にいた夏―疎開児の60年」を3回にわけて掲載。その最後に浄光寺会が「寺で過ごした日々、長い“林間学校”だった」の見出しで、会員の思い出話を紹介している。(8月15日付、同級生の辰巳善文さん<大伝馬町>の情報)

 
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