東京中央ネットロゴ NPO(特定非営利活動)法人東京中央ネット 東京中央ネットは中央区のポータルサイトです。
東京中央ビジネスナビ参加企業について
検索する
サイトマップ お問い合わせ
HOME > ニュース > 中央区民新聞
ページタイトル:中央区民新聞
最新から過去のバックナンバーまで、中央区民新聞のすべてがご覧になれます。
中央区の情報探しにご活用下さい。
過去の記事を見る
2005年度版を見る 2003年度版を見る
2004年度版を見る 2002年度版を見る


記事

■ 11月28日発行  このページの先頭へ
問屋街と学生の協働、3年目
企業提案型卸が芽生く
学生の体験が就職へ

 平成15年9月に始まった文化服装学院と横山町・馬喰町繊維問屋街のコラボレーション(共同製作・研究)は、「トンヤdeサファリ」と命名され、中央区と東京商工会議所が応援して、今年で3年目。その集大成ともいうべき報告・発表会&ファッションショーが、18日、文化服装学院で盛大に開催された。学生たちの問屋街に取り組んだ真摯な姿勢は参加者に感銘を与え、また斬新な発想によるファッションショーは若いエネルギーをみなぎらせ、日本橋に何が必要かを改めて考えさせた。最終年度にあたって関係者はそれぞれ思いをこめて次のように語っていた。

花咲き実結ぶ
 開会挨拶に立った文化服装学院の山田倫子教授は、3年前に取り組み始めたとき「誰がこのような成果を予想できたでしょう」と、感慨をこめた。当初、学生の大半は問屋街に行ったことがなく、その街に入ると「ダンボールの山にびっくりし、一般客お断りの看板、など全てが不思議な街に見えた」という。その世界に入ると、仕入れは一定のルールにのっとっていることなど「生きた教材」に目覚えていく。産官業のコラボレーションも、日本橋問屋の歴史と伝統の街に、お互いにメリットのあることに気づくまで、それほど時間を要しなかったその成果は学生たちの就職という形で現れた。貴重な体験が就職につながった、と分析する。
 3年目にあたり、「生きた教材の重要性を痛感している」「いつの日か、コラボレーションの花が咲き、見を結ぶであろうことを願っています」と結んだ。

自己変革の道
 問屋街活性化委員会の野島喜一郎会長が、「産学協同プロジェクトの経過・成果」を報告。
 このプロジェクトのコンセプトは次の3点にあった。
 (1)問屋街自身が過去の成功体験から脱皮し、自己変革する。(2)問屋街の対外的認知度と知名度の向上。(3)企業提案型卸売業を目指す。
 2年半では来客アップは確認できないけれども「このところの景気の回復基調で業績アップしていることもあるが学生が出入りしたことによる活生化は目に見えるものがある」と評価。
 さらに、企業研修、出張講議の回数、来術した学生がのべ7,205名にのぼるなどの「データは必ず活性化につながっていく」と主張。自己変革は緒についたものの、それも学生の共同参画によるものと強調した。

いまだ道半ば
 最後に挨拶に立った問屋街活性化委員会の小嶋晴三郎会長は、3年目を迎えられたのも「努力と熱意によるもので、ただただ感謝のみです」と謝辞を述べた。
 さらに「情報発信は従来、問屋街の不得手とした領域だったが、おかげで認知効果は目に見え自己変革の必要を痛感できた」と報告。
 そして、「いまだ道半ばではありますが、今後も一層の御支援を願います」で結びとした。

 
このページの先頭へ


copyright2004 Tokyochuo.net All Rights Reserved.
東京中央ネットについて 東京中央ビジネスナビについて このサイトについて プライバシーポリシー