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■ 5月15日発行  このページの先頭へ
勝どき橋に診断くだる
跳開に技術の問題なし

 月島地域を中心にして「勝どき橋を開けよう」の運動がおき、石原都知事も好意的に対応。そこで東京都建設局は「勝どき橋の再跳開」について技術的な調査・検討を社団法人・土木学会に委託。平成16年から調査してきた結果が4月24日に報告された。それは「外観を調査した限り、再跳開を妨げる決定的な技術的問題はない」というものだった。ただし「重要な可動部の内部について、詳細な調査が必要」、「電気設備などの取替え、橋再舗装等の改造が必要」という2つの条件がつけられた。これを受けて都は「報告書の内容をふまえ、回転軸などの内部調査、地域交通解析などより詳細な調査や費用対効果などについて引き続き検討していく」としている。それにしても「技術的な問題なし」と結論づけられたことは、地元の関係者に明るいニュースとして受けとめられている。報告書の内容は次のとおり。

今の橋の現況課題
 勝どき橋は跳開を停止して以降、通常の橋梁と同じようなメンテナンスが行われてきているが、床組、床版、舗装の変更による重量バランスの確認、構造設計基準の変更にともなう耐震耐風安全性の確認、基礎の沈下等による上部構造の位置の確認、および舗装の全面的な打ち替えの必要性などの課題がある。

跳開は行えるのか
 次に、長期間跳開を停止した後の跳開動作は問題なく行えるか?という課題がある。これは専ら機械、電気、制御関連の機構で構成される跳開機構に関連するものであるがこれらの整備の考え方は作業の難易度や経費に関係する。現実的な選択としては、使用できるものは再整備により活用し、それ以外は更新・取り替える必要がある。
 具体的には、跳開機構のうち機械系は、清掃・調整による機能回復が必要である。また、トラニオン(回転軸)の確認および調整作業には、交通規制が必要な大がかりな作業になることも考えられる。その他に、拘束機構(ロック)の一部更新、電気および制御系の交換、操作や安全装置を担当するスタッフの訓練について課題がある。

長期にわたる跳開
 最後に、今後、長期にわたって円滑に跳開を行うことができるか?というのも重要な課題である。跳開機構は電気機械設備であり、今後、円滑な跳開を続けていくためにはハード面(定期的な保守)とソフト面(跳開技術の継承)の仕組みを安定的に保てるよう配慮しなければならない。

これから必要なこと
 以上を総合すると、今回の調査の範囲では、機械部ならびに橋梁構造本体には大きな問題は見つからず、再跳開を妨げる決定的な技術的問題はないことが判明した。
 しかしながら、今回の調査では確認できなかった点が可動部を中心にいくつかあり、再跳開を具体化する際には現地での調整確認作業をふくむ入念な調査が必要になる。電気設備を中心とした取替え、橋梁構造の改造が必要。

 
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