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■ 5月29日発行  このページの先頭へ
環境など5つのコンセプト
2016東京オリンピック
都が基本方針を発表

 東京都は「2016東京オリンピック」の基本方針をこのほど明らかにした。基本理念は「都市文明の英知と日本の技を結集したオリンピックの開催を目指す」としている。メインスタジアムを晴海に、メディアセンターを築地市場移転後の跡地に、選手村を有明埋立地に設置する。中央区に2つの大規模施設が設けられることから区民の関心を集めている。ところが晴海5丁目はバブル崩壊で国際ゾーンとして再開発はタナあげにされたまま。このためインフラ整備が大幅に立ち遅れている。一方、市場跡地については中央区が場外の活用をふくめて独自の案(鮮魚マーケット)を提案しているものの、いまだ協議は始まらない。むしろ晴海と銀座の間に鮮魚マーケットがあることでオリンピックの集客場となるとの見方も出ており、オリンピックがらみの論議の行方で思わぬ方向も考えられる。東京都が示した5つのコンセプトとは次のとおり。

世界一コンパクト

 ◇東京しか持ち得ない集中と集積のメリットを最大限に活かし、世界一コンパクトで高密度な大会を実現する。
 ◇半径10キロ圏内に、ほとんどすべての競技施設と関連施設を配置し、オリンピックの新規準を提示する。
 ◇各種競技場と選手村を20分以内で結び、移動距離と時間の短縮により、選手が競技に集中し記録を狙える最高の環境を提供する。
 ◇東京の駅数、路線密度は他都市の追随を許さない。縦横に張り巡らされた公共交通網などの充実したインフラの活用により、快適な域内モビリティ(移動しやすさ)を実現する。

先端技術の駆使

 ◇ユビキタスやロボットなど、日本が誇る科学技術の粋を披瀝するオリンピックを実現する。このため、最先端技術の活用方法等について専門家による検討(IT技術等活用研究会)を開始する。
 ◇安全対策、テロ対策など様々な分野に最新の技術を導入し、来訪者に万全のセキュリティと快適な滞在を保障。
 ◇観客やテレビ観戦者のため、だれも体験したことのない演出や観戦方法を提案し、これまでにない大きな感動を生み出す。
 ◇日本の最先端技術をパラリンピックに応用するなど、障害者や高齢者等がスポーツに親しむための技術開発に積極的に取り組む。
 ◇オリンピックで試された技術の成果を遍く世界に普及させる。

環境を最優先に

 ◇ディーゼル車排出ガス規制の実績や、世界一省エネルギーな大都市を目指す東京の取組みを活かし、これまでのどのオリンピックよりも環境負荷を徹底して抑制した大会を実現する。
 ◇大会までに、大会開催によって排出されるCO2の総量を大幅に上回るCO2削減を達成する。
 ◇既存施設を有効活用するとともに、新規の建造物において最高レベルのエネルギー効率を追求するなど、環境との調和を徹底する。
 ◇太陽光発電をはじめ、日本が持つ最先端の環境技術を総動員して、選手村などのエネルギーを再生可能エネルギーで供給するとともに廃棄物の全量リサイクルを目指す。
 ◇選手の移動などに、燃料電池自動車等最新鋭の環境対応策を導入する。また、縦横に発達した東京の公共交通網を活用し、だれもが環境負荷を最小限に抑えて移動できるようにする。
 ◇臨海副都心の埋立地に整備する「海の森」を屋外競技施設場として活用するとともに、うるおいのある水辺空間を創出するなど、「みどりと水の都」の復活を目指す。

もてなしの精神

 ◇日本人ならではのホスピタリティや江戸で培われた他人を思いやる伝統を発揮し、選手、関係者、観光客を温かくもてなす。
 ◇あらゆる世代、地域、企業等を巻きこみ、地域力を活かして「もてなしの仕組み」を構築するとともに、社会貢献の意欲の高い多くの日本人がボランティアとして大会運営に参加できるようにする。
 ◇歴史と現代が交差した東京の景観や観光スポットを背景に、トップアスリートが最高の技を競う大会とする。
 ◇日本食はもとより、世界各国の料理を本国と同じクオリティで味わえる東京の利点を活かし、選手、来訪者に味覚の面でも最高の満足を提供する。
 ◇四方八方を海に囲まれたこれまでにない美しい大会を実現する。
 ◇オリンピック憲章に定める文化プログラムを策定し、地域に根ざした国際交流活動を展開するとともに、オリンピックの開催に合わせて、国際的な文化交流イベントを開催する。

財産を次代に継承

 ◇オリンピック精神を、都市の発展にもスポーツの振興にも浸透させ、次の世代に確実に継承していく。
 ◇大会終了後、オリンピック施設を、世代を超えてスポーツを楽しみ、健康を維持・増進するためのスポーツ振興の拠点として継続的に活用する。特にメインスタジアムの施設については、アジアのスポーツ振興の拠点として活用を検討する。
 ◇2016年、今世紀初頭に生まれた子どもたちは10代前半の青少年に成長している。彼らが将来オリンピック選手になる夢を持てるよう、子どもの世界にスポーツを浸透させる。
 ◇日本の有能な指導者を世界各国へ派遣するとともに、世界各地の青少年が東京に集いスポーツの喜びを体験する機会を創出し、スポーツの喜びを全世界に広める。
 ◇これまでのODA(政府開発援助)のあり方を抜本的に見直し、国際援助の質的展開を図るよう国に強く働きかけていく。(スポーツODAの創設)
 ◇日本の最先端技術を活用してフェニックスプレーを支え、アンチ・ドーピングの取組みを推進する。
 ◇もう1つのオリンピックであるパラリンピックの基本精神「障害者の自立と社会参加」をさらに普及させる。

 
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