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■ 8月6日発行  このページの先頭へ
「晴海をよくする会」の活動方針から
 晴海をよくする会(江間洋介会長)の第47回総会が7月10日、ホテルマリナーズコート東京で開催され、提出された議案が承認された。同会は、いわゆる団地の嚆矢といわれる晴海団地の建替えなど再開発を促進するために発足した民間団体。すでに1丁目で晴海アイランドトリトンスクエアを実現して5年を経過した。再開発は2、3丁目でも進行中で、また護岸の新しい工事も進められている。築地から豊洲に至る環状2号線についても都市計画の促進を明かにしている。目下の関心事はオリンピックの招致。メーンスタジアム予定地はすでに昨年末に囲いが張られ、オリンピック会場を示す大きな看板が掲げられている。晴海をよくする会は、基本的な方針を「東京都の計画と整合させること」としており、従って都の計画には常に新たな提案をして、よりよいものにしていくことをスタンスとしている。総会で決まった今年の活動方針をまとめた。

護岸整備を5丁目まで

晴海2丁目の開発

 <区画整理事業>晴海2丁目区画整理組合は、平成23年の竣工を目指して、近く区画整理事業の工事や雨水排水ポンプ場、排水本管工事などに着手する予定となっている。事業全体としての課題は都下水道局が開発主体となる雨水排水ポンプ場を予定通り平成22年度末までの4ケ年度で完工させること。
 <都有地の開発>晴海2丁目には住宅用地と業務商業要地の2つの都有地がある。これらの都有地については、街全体の整合性を保つための開発条件を調整するなど、いくつかの課題を整理する必要があり、街の形成の観点から街全体の開発が同時に進むことが望ましいため、開発計画等の早期策定を要請していく。
  また、すでに整理済みの護岸と街区の間に埋め立てた幅30メートルの緑地について、街としての永続的な魅力付けの方策、管理のルールや具体の活用方法を隣接する地権者の意向も踏まえつつ、東京都と中央区、地元と協議し提案することとする。

晴海3丁目の開発
 <街区の共同化研究>3丁目の西側街区ではUR都市機構が施行する再開発事業が進んでいる。また、すでに着工している街区は平成20年の竣工を目指し順調に工事が進んでいる。そこで、再開発されていない街区の会員を中心に、今後のまちづくりについて考える会を発足させた。街の付加価値を高めるために街区の共同化を目的とし、地区内の区道付け替えや共同化のメリットなどを検討する。

晴海4丁目の開発

 東京都と晴海をよくする会は「都施行の大街区区画整理と民間再開発は一体のものであり、区画整理事業と併向して民間再開発の事業化に協力する」という共通認識のもとに会員主体の開発検討を進めてきたが、最近まで「晴海5丁目スタジアム計画」が確定しなかったため検討作業が進まなかった。
  しかし、それもようやく決まったので「4丁目開発検討会」の場で4丁目都有地も含めて民間開発の検討を進めていくこととする。
 <護岸整備の実施>東京都は「晴海5丁目スタジアム計画」が策定するまで護岸整備についての方針を明らかにしなかった。しかし、護岸の整備をしないと堤外地に「オリンピックスタジアム」や「環状二号線」など主要な施設を整備することになる。この問題については東京都も認識しており、早急に検討するとしているので、5丁目の盛り土と4丁目の護岸の事業計画策定を求めていく。また、高規格のウォーターフロント施設を計画することと合わせて民間事業方式を提案する。
 <民間再開発の事業化>晴海4丁目分会では4丁目の街づくりの研究を続けてきたがまだ民間再開発の方針を確定できていない。ようやく東京都方針が決定したことにより4丁目民間街区の再開発事業検討を再開する。主に事業方式や再開発事業街区の検討を行い、民間地権者の方針決定の資料を作成する。また、都用地の地主である港湾局へ再開発の提案をする。


地下鉄新線計画を推進

 晴海をよくする会は広域幹線道路の開発負担問題について、引き続き都と協議するが当面の課題は再開発に対する東京都の協力を確かなものにすること。我々は「再開発の利用の範囲で十分の負担をする」という基本原則を守りつつ、今までの開発計画については負担の協議に応じてきた。今後も開発負担と同時に民間再開発に必要なインフラ整備をスケジュールどおり実施するよう東京都に求めていく。
 今年は環状2号線の都市計画手続きを進めて、早期に築地まで開通するよう要求するとともに、5丁目のオリンピック施設などに関係するインフラ計画についての協議を進めていく。
 特に地下鉄新線の計画実現には重大な関心をもって取組むことにする。

環状2号線
 <都市計画の推進>現在進められている変更手続きの円滑な処理、目標スケジュールどおりの事業化などを求めつつ、オリンピック施設計画との整合性や周辺開発計画に配慮した道路構造などを検討するよう要請する。
 <立体化や防潮対策>東京都が進めている変更手続きの円滑な処理、目標スケジュールどおりの事業化などを求めつつ、オリンピック施設計画との整合性や周辺開発計画に配慮した道路構造などを検討するよう要請した。
 <5丁目交差点>東京都が進めているオリンピックや関連施設計画に合わせて、交差点の立体化など安全策とスムーズな交通慮視に配慮した計画作りを求める。
 現在のままではこの交差点は堤外地となるので、4丁目の護岸や5丁目の堤外地となるので、4丁目の護岸や5丁目の盛土と仮設の防潮施設を撤去する「総合的な防潮提案」の実施を要望する。

晴海通り
 <首都高の出入口>晴海3丁目交差点は平成25年に首都高速の出入口が開通する。現在より車両の通行量が増え、交差点の横断や車両の右左折が困難になる。歩行者の安全対策、環境対策等を含む交差点の立体化の早期検討を要請する。
 <歩行者ネットワーク>晴海の幹線道路は広幅員のため交差点を横断するのに時間がかかり、荒天時には風雨でびしょ濡れになるなど住民の交流に大きな障害となっている。地域の歩行者ネットワークを快適で安全なものとするため歩行者専用の通路のあり方について検討し、今後再開発が進む街区を結ぶネットワークの一環として位置づける。

地下鉄の新線計画
 我々は「オリンピック招致計画」の中で「晴海スタジアム計画」が発表されてから、地下鉄誘致の好機と捉えて行動を再開してきた。地下鉄期成同盟がオリンピックに関連する施設を繋ぐ路線として作成した「鉄道路線計画」を都の幹部へ説明するなど、考え方を訴えてきた。
 <PFI事業方式>現在、東京都の方針ではオリンピック施設整備ハPFI事業方式を前提としている。事業の内容は施設整備に留まらず、オリンピック後の施設管理にも民間経営を求めてくることは必至。10万人規模の施設運営を民間企業が円滑に行うには地下鉄計画なしでは考えられない。
 我々はオリンピック施設に限らず5丁目の開発には地下鉄が必要不可欠であるという認識のもと、その実現のための方策について提案をしていく。

勝どき駅改造計画
 <ホームの新設>現在、勝どき駅の混雑は既に限界に達しており、抜本的な対策が必要な状態にある。解決策は新たにホームをもう1本新設して上り線と下り線のホームを分けることである。
  この計画を前提にして、勝どき駅周辺のまちづくり構想を策定するよう提案し、中央区の方針としてオーソライズしたもらうよう要望する。
 <朝潮運河に歩行者専用橋の架橋>現在、勝どき駅に向かう歩行者ルートも晴海通りの歩道1本の状態で、行き交う人の多さにお年寄りなどは身の危険を感じるほど。この混雑を緩和するため、晴海から勝どき駅に向かう歩行者ルートとして「トリトン」の商業施設の前から勝どき2丁目に歩行者専用橋を新たに設けることを検討する。

中量輸送機関
 現在、東京都と中央区は都心部と臨海部を結ぶ中量輸送機関の検討を進めている。ヨーロッパで多く使われているLRTや、BRTなどの輸送方式やルート及び停留所などの検討が行なわれているようだ。我々も適宜情報を収集し希望をまとめて、いろいろな提案を行う。

オリンピック施設
 東京都は「オリンピックスタジアム」を晴海に計画すると発表した。また、あわせて門前町の考え方や「オリンピックパーク」の構想も提案している。しかし、現在の段階ではその具体的な内容は明らかになっていない。
 今後、我々がまちづくりを進めるうえで大事なことは、基本的な方針は東京都の計画と整合させること。
 東京にオリンピックを招致出来なかった場合でも、我々のまちづくりは粛々と進めていくこと。
 そこで、昨年まとめた「晴海アイランド計画」をもとにさらに具体化するための「まちづくりの方針」を我々の手で作り、積極的に東京都へ提案することが必要だ。
 今年の課題として浮上してきたオリンピック施設のPFI方式など新たな提案や、さらに鮮明な説明資料作成を行うために、事業参画をめざす会員の有志で「5丁目を開発する」ことを目的とした研究会を立ち上げることとする。
 研究課題=スタジアム整備計画への協力▽地下鉄駅整備への協力▽オリンピックパーク構想への提案▽都有地の処分策への提案
 
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