東京中央ネットロゴ NPO(特定非営利活動)法人東京中央ネット 東京中央ネットは中央区のポータルサイトです。
東京中央ビジネスナビ参加企業について
検索する
サイトマップ お問い合わせ
HOME > ニュース > 中央区民新聞
ページタイトル:中央区民新聞
最新から過去のバックナンバーまで、中央区民新聞のすべてがご覧になれます。
中央区の情報探しにご活用下さい。
過去の記事を見る
2006年度版を見る 2003年度版を見る
2005年度版を見る 2002年度版を見る
2004年度版を見る  


記事

■ 11月26日発行  このページの先頭へ
勝どき1丁目の再開発に着工
 晴海通りと清澄通りの交差点の角地(勝どき1丁目)で再開発工事が始まった。20日に起工式が挙行され、引き続き晴海のホテルマリナーズコートで起工祝賀会が盛大に開催された。開発の地区は清澄通りと月島第2小学校の間のエリアで、小学校側には公園があり、その中央には区道も通っている。また晴海通り沿いには飲食店も並んでいて人の集まる場所として知られる。ここを一体活用して再開発するもの。都市計画のメリットを生かして地上195メートルのビル(55階建て)と公園など緑地を広くとる計画。また地域の変化に合わせ保育園と児童館も併設する。起工祝賀会では、独立行政法人都市再生機構の東京都心支社が第一種市街地再開発事業の概要を説明。来賓を代表して矢田区長、立石都議に国土交通省と都建設局の担当者、開発組合の福原理事から祝辞が寄せられた。施工業者を代表して大林組も挨拶。完成は平成22年を予定している。

地域住民の「積年の思い」明らかに
 起工祝賀会で「勝どき駅前地区再開発協議会」の福原光義理事長は挨拶の冒頭、「本日を万感の思いで迎えた」と切り出した。「私たちがこの地域の再開発をめざして勉強会を始めた時にバブル経済が崩壊したのです。そのために再開発組合で事業をすすめて行くことが難しくなってしまいました。その時、区が仲立ちとなり公団の協力によって新たにスタートできました。再びスタートした時から、私たちは次の世代に何を残せるのかということを繰り返し、自らに問いかけて参りました」と経過を報告し、開発にのぞむ自らの立場を鮮明にした。
 さらに福原氏は「準備組合の初代理事長をつとめた梅原理事長と鈴木事務局長は既に亡くなりました」と、起工式までの長い道のりに思いをはせるとともに「これからまだ完成までは3年余の道のりがあり、本日はそのスタートでもありますので今後ともご協力を」と結んだ。
 乾杯の音頭をとった区議会の鈴木久雄議長は地域住民の思いを代表して次のように語った「今から20数年前に勝どきの町は底地買いに遭い路地がなくなろうとしていました。町でジュラルミンのバックに札束を入れたデベロッパーの人たちを多く見かけました。私たちの勉強会はその時から始まったのです」
 さらに「私の父と福原理事長の父は無二の親友でした。その息子同士の付き合いもまた深いものがあります」と語り、地域が変化しても、そこに住む人たちの関りは変わることなく連綿と続いていることを強調。それは下町の意地とも聞こえて、参列者に感銘を与えた。

55階の超高層ビル
保育園と児童館併設

 再開発エリアの総面積は、約1.7ヘクタール、このうち公園は0.47ヘクタールで再開発の後も同じ面積を維持する。
 建物(ビル)の配置は晴海通りの小学校寄り角地に高層ビル、清澄通り交差点寄りに別棟2階建てとサンクガーデン、センタープラザが設けられる。公園は清澄通り側から区道沿い、小学校校庭側に向かって児童公園と水遊び広場が並ぶ。
 高層ビルの高さは195メートルで地上55階、地下2階。敷地は約6,350平方メートル。地下1階は店舗、駐車場、1階と2階に核店舗、店舗、事務所。3階に保育園、4階に児童館が設けられる。UR住宅は5階から52階まで。住宅戸数は712戸。
 エリア内には晴海通り沿いに終戦後の露店が定着して飲食店を経営するなどの地権者もいて、平成18年で土地所有者は96人、借地権者20人、借家権者は52人だった。
 再開発の方針は次の通り。
 (1)地域特性を生かし、勝どき・月島地区の西の玄関口にふさわしい街区を形成する。
 (2)敷地北西側に隣接するが街区への環境上の影響から超高層住宅は北側に配置。
 (3)住棟は敷地に対し角度を付け下層部は基壇状にする。
 (4)周辺環境の向上へ低層部の屋上部は緑化を図る。
 
このページの先頭へ


copyright2004 Tokyochuo.net All Rights Reserved.
東京中央ネットについて 東京中央ビジネスナビについて このサイトについて プライバシーポリシー