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■ 3月10日発行  このページの先頭へ
立石都議の質問に都が確約
三原橋問題が解決へ
 晴海通りの三原橋は震災後に設けられ、戦後の三十間堀埋立てで消えるが橋は解体されなかった。また橋の両側に建つ建築物がそのまま残って現在に至っている。矢田区長は三原橋を名橋日本橋に架かる高速道と合せて「過去の負の遺産」として改善を都に求めてきた。この問題に都議会の一般質問で立石都議が言及。都はミシシッピー川の橋の崩壊で橋の安全点検にのりだしたことを明らかにした。また三原橋の建物については「権利者と解決に向けて正式な話し合いに入った」と答弁。これによって銀座の晴海通りは新たな街並み誕生になるものと地元の期待も大きい。

立石氏の質問
 終戦の時、焼け野原となった東京の当時の復旧のため、まず第一の課題は灰燼の処理。都心銀座にある旧三十間堀川の埋立てはこの灰燼の処理場として使われた。川は埋められ、三原橋周辺も橋は残されたまま現在に至っている。現在この橋の安全性はどうか。また終戦当時の橋付近のいわゆる三原橋問題は、終戦から今日に至るまで長く地元商店街や町会の悩みでありました。
 銀座通り連合会事務局長で半世紀近くこの状況を見続けてきた「銀座案内人」の故石丸雄司氏の口癖でありました。「一日も早く解決して都心らしい、今にふさわしい状況にしなければならない」と繰り返し言っていました。これは言うまでもなく都民の代弁でもあり、一日も早い解決に向け着手すべきと考えます。
 昨年8月、アメリカのミシシッピー川に架かる高速道路の橋が崩落、夕方6時のラッシュアワー時に走行していた約60台の車両が川に転落、13人が死亡、100人以上が負傷したという事故を思い出します。
 都の進めている道路アセットマネジメントによる橋梁を中心とした予防保全型管理の今後の取り組みを伺います。
 私の地元中央区には古くから橋が多く存在するが、震災復興事業で三十間堀川に架けられた三原橋は80年近く経っており、現在、1日約4万台の交通量を抱えているが、この橋の安全性について改めて伺います。
 また、現在この三原橋の両側に2棟の建物が建ち、古色蒼然として他の建物と乖離し、異質な存在となっている。都としてこの2棟にどう対応していくのか。
 さらに晴海通りの良好な環境確保には色々な手法を駆使して解決すべきである。例えば銀座三越が都市再生特別地区としてビルの改修、増築を行うが、そこには様々な公共貢献による整備を予定している。三原橋における二棟の建物の解決の手法においても、この例のように、民間の資金とアイデアを活用していくことは極めて重要であると考えます。公共と民間の協力により、銀座の将来を見据えた都市の再生を推進すべきで、都の見解を伺います。

東京都の答弁
 <橋りょうの保全>これまで実施してきた定期点検結果から、将来の損傷や劣化を予測し、最新の長寿化技術によって橋りょうの管理に関する中長期計画を策定する。
 <三原橋>昭和4年に建設された三原橋は長さ約30メートル、これまで5年に1度の定期点検で適時、床版の補強、鋼けたの取り替えや塗り替え、舗装の打ち替えをしてきた。今後も必要に応じて安全の管理に努める。
 <2棟の建物>三十間堀川埋立事業に伴い、昭和29年、観光案内所等を目的に建てられた。その後、当初の目的が終了したため都は、道路区域に変入し道路として活用することとした。2棟の建物所有者とは、これまで話し合いを行ってきたが本年2月に入り、双方、解決に向けて協議していくことを確認した。
 <銀座のまちづくり>建物の更新とともに、庶民が協力し、歩道や地下道の拡幅など、公共施設の整備を行うことにより都市の再生が図られるものと考えている。

市場移転に言及
「現在地は無理」

 立石都議は築地市場の移転問題にも言及。豊洲の土壌問題の今後を質したところ、中央卸売市場長は「4月の調査結果を専門家会議で検討し、5月末には提言案を策定、公表し、広く意見を聞いて7月までに最終的な提言を取りまとめる」との見通しを示した。
 さらに立石都議は、昭和29年の被爆マグロの放射能問題(市場に埋められている)、アスベスト対策を指摘し、「築地ブランドを守るうえから現在地再整備が望ましい」とし都の見解を質した。
 これについて中央卸売市場長は次のように答弁した。「かつてのローリング工事の用地はすでに売場や駐車場として活用されており、必要な種地を確保できない。また、品質管理の高度化や、物流の効率化に対応した施設を整備する余地がなく基幹市場としての役割を将来にわたって果たすことは難しい状況だ。加えて、アスベスト対策の基準が当時以上に厳しく、工事中、売場を相当範囲で密閉する必要があるなど、市場活動に一層、深刻な影響を与えることから現在地再整備は現実的な対応策ではない」
 
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