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日本橋トップインタビュー

HOME > 日本橋トップインタビュー >浄土真宗本願寺派 築地本願寺 宗務長 不二川 公勝
2012年 日本橋美人新聞冬春号掲載
美人は日本橋で創られる

浄土真宗本願寺派 築地本願寺 宗務長 不二川 公勝

 
インタビューアー:山田 晃子
EDO ART EXPO 総合プロデューサー
日本橋美人推進協議会プロデューサー
(特非)東京中央ネット副理事長
(一社)日本江戸クラフト協会副会長
(株)ヤマダクリエイティブ代表取締役 ほか

 


不二川 公勝(ふじかわこうしょう)
浄土真宗本願寺派 築地本願寺 宗務長
広島県三次市出身
2003年11月〜2009年8月
浄土真宗本願寺派総長

好きなことば〜
お母さんは見ている
母親は如何なる時も我が子を思い、見守る存在です。母親のふところの温かさや、慈悲深さを忘れずにいたいと思います


山田 本日は築地本願寺の不二川公勝宗務長をお訪ねして、お話を伺います。築地本願寺は築地の誕生と共にあるといっても過言ではないと思いますが、その歴史を教えていただけますか。
不二川 築地本願寺は江戸開府の際に、京都の浄土真宗本願寺派の本山である西本願寺の別院として、東浅草近くの横山町に元和3(1617)年に創建しました。その後、明暦3(1657)年の「明暦の大火」により本堂を焼失し、同地での再建が幕府による区画整理のため許可されなかったため、八丁堀沖の海上を代替地として下付されました。本堂再建のために佃島(現中央区佃)の門徒が中心となって、海を埋め立て「地」を「築」いたことから「築地」という地名が生まれました。延宝7(1679)年に間口20間の本堂が再建されてから今日に至るまで、度重なる焼失と建設を繰り返しながら、350年の歴史を築地の町の発展とともに刻んで参りました。
山田 平成24(2012)年4月より、「本願寺築地別院」から「築地本願寺」に名称が改められたと伺っております。今後は、どのような展開をお考えですか。
不二川 朝のお勤めや法要に加えて、著名な学者や識者による仏教文化講座、英語による法話など、以前から幅広い布教に努めています。また本堂内に設置された旧西ドイツ製のパイプオルガンを用いて「ランチタイムコンサート」を、毎月最終金曜日の12時20分〜12時50分まで行うなど、気軽に当寺院に足を運んでもらう機会も催してきました。
 今後は、このような活動に更に数多くの選択肢を設ける必要を感じています。また、恒常的に立ち寄れる雰囲気を作り、気軽に立ち寄っていただける場所を提供していきたいと思っています。
 宗教は人間の魂の根源ですから、魂の中に届くものの有無、届けることができるか否かは我々の大きな仕事です。それは大変に難しくその方法もさまざまですが、まずはいろいろな機会を捉えて布石を打つことから始めようと考えています。
山田 歌川広重の大作「江戸名所百景」の「鉄砲洲築地門跡」には、江戸湊を航行する舟が目印にした本堂の大屋根が印象的に描かれています。現在のご本堂は昭和9(1934)年の竣工ですが、古代インド仏教様式の外観は、今も昔も変わらず築地のランドマークといえますね。平成23(2011)年7月には、本堂と石塀が「登録有形文化財」に指定されましたが。
不二川 明治を代表する建築家、伊東忠太氏の設計で、宗教施設としては稀少な古代インド様式の鉄筋コンクリート造です。寺院の随所には、ステンドグラスや数々のレリーフ、彫刻などが施され、初めて訪れた方は珍しい造形の数々に感嘆されることでしょう。一方で仏様をご安置する「内陣」は、伝統的で荘厳な空間となっています。この度の文化財登録に伴い、本堂内部の金箔を全て貼り替えるなどの大規模な修復を2012年9月完成させ、創建当時の目映い輝きが甦りました。

 

山田 2012年9月28日〜10月16日に開催した「第5回 EDO ART EXPO」では江戸をテーマに伝統技術や歴史、美意識などに関わる展示を中央区、千代田区、港区、墨田区の都心4区の名店、企業、ホテルや文化・観光施設などが協力して開催しました。またさまざまなイベントもご用意し、国内外から38万8千人もの方が各会場を訪れてくださいました。貴寺院には中央区エリアの「スタンプ版浮世絵ラリー」会場としての参加や、さまざまなご協力をいただきました。
不二川 「EDO ART EXPO」が、初めて当寺院に訪れるきっかけになった方もいらっしゃったと存じますが、建築もアートですので楽しんで鑑賞していただければ幸いです。このような事業を通して江戸の伝統文化の魅力を知っていただくことは、貴重な機会だと考えております。
 また、2012年11月10、11日には、築地本願寺文化財登録・本堂修復記念行事として「地を築く」築地の地名になぞらえ、いつもそこにある大切なことに「気がつく」ことをテーマに「キズキナサイ(築きな祭)2012」を開催しました。本堂内覧会や慶讃法要、記念講演のほか、全国各地のゆるキャラが参加した記念パレード、ご当地グルメや名産品の販売なども好評で多くの方にお越しいただきました。多種多様な賑わいの創出を通して、当寺院を身近に感じていただければ何よりです。
 貴団体のNPO活動を拝見していると「そこにしかないモノ」の中に共通項を見い出し、それを繋げ新しい文化を築いていらっしゃることは素晴らしいと思います。我々も共に協力をしていく姿勢で、今後もできる限りのお手伝いをしたいと考えています。
山田 ところで不二川宗務長にとっての「日本橋美人」とはどんな女性でしょうか。
不二川 人間本来の「美しさ」というのは外面的なものではなく、経験や自己鍛錬の結果により、自然と内面から醸し出されるものだと思います。
 江戸(東京)は昔から、人でも物でも「一流」が集まり出会う所です。「一流」を目指す雰囲気が、この地を相乗的に高めていくように感じます。良い人々と出会い、その中でお手本となる人の生き方に学ぶことが人間を高めることに繋がります。「日本橋美人」もそのような女性でいらっしゃると思います。
不二川 まさに「日本橋美人」となる生き方を伺えた気がいたします。本日の良い出会いに心より感謝申し上げます。
ファッションポイント
裾模様に流れるようなリボンが贅沢な総絞りの訪問着です。有職文様の菱文を現代的にアレンジした帯を合わせ、パーティーから観劇など幅広くお召しいただけます。淡い地色に紫を基調とした小物使いで、大人の可愛らしさを演出しています。
ヘアメイク:La Vida
着付け:花影きもの塾
衣装協力:和Beauty HANAKAGE
撮影協力:築地本願寺
撮  影:吉川信之
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