栄松斎長喜 雪中秋色女

栄松斎長喜が描いたのは、元禄四俳女の一人と称された秋色女です。十三歳の時に上野の花見で詠んだ句が寛永寺門主・公寛法親王の目にとまり、屋敷に招かれ「秋色」の名を賜わりました。帰り道に同行した父親が徒歩であるのを見かね、自分に用意された駕籠を降り入れ代わったという逸話を題材にしています。