歌川広重 両国花火(名所江戸百景)

歌川広重が描いた夏の夜の風景は、花火を見ようと両国橋や隅田川の川岸に押しかけた無数の人影と、何艘もの屋形船などが川面に浮かぶ風流な様子がうかがえます。「両国川開き」で打ち上げた花火は両国橋上流を両国広小路の玉屋市兵衛(たまや いちべい)、下流は浅草横山町の鍵屋弥兵衛(かぎや やへい)が担いました。