葛飾北斎 踊行列図

このように細長い判型の浮世絵は「柱絵(はしらえ)」と呼ばれ、江戸時代の人々は柱や壁に貼るか軸装にしていました。本図は顧客の依頼を受けて作る「摺物絵(すりものえ)」と呼ばれたもので、市場に出ずに趣味人たちの私的な配り物でした。葛飾北斎が描いた七人の踊りの一行は、画面の宝尽くしの傘のモチーフや楽しげな表情から、祝い事に関連していると思われます。