喜多川歌麿 当時三美人

寛政(1789-1801)期に江戸で代表的な美人と称されたのは、画面の右から難波屋(なにわや)おきた、富本豊雛(とみもととよひな)、高島屋おひさです。喜多川歌麿はこの三人の浮世絵をしばしば描き、中でも本図は傑作といわれています。歌麿は豊かな黒髪を島田髷に結い上げた娘たちを、美しく華やかな容姿で描写しました。