歌川広重 洗馬(木曾海道六拾九次)

「木曽海道六拾九次」は天保六-八(1835-1837)年頃に、渓斎英泉(けいさい えいせん)が描画したのち歌川広重が引き継ぎ、出発地の日本橋を含む全七十図で構成されました。豊かな叙情性に溢れた名作が多く含まれる中で、本図は木曽義仲(きそ よしなか)が馬を洗ったことに地名が由来する、洗馬(現・長野県塩尻市)を描いたものです。