歌川広重 亀戸梅屋舗(名所江戸百景)

本図は「梅屋敷(うめやしき)」と称され、江戸で人気を博した梅の名所・清香庵(せいきょうあん)です。歌川広重は視界をさえぎるような白梅の大きな黒い幹と、朱色の空が緑の大地へ変化していく様を描写しました。ポスト印象派の画家・ゴッホ(1853-1890)が影響を受けて油絵で模写するなど、海外でも高い評価の傑作です。