歌川広重 隅田川水神の森真崎(名所江戸百景)

隅田川の総鎮守と称された「水神社(現・隅田川神社)」の周辺には、樹叢(じゅそう)が広がり「水神の森」と呼ばれました。隅田川大堤は八代将軍・徳川吉宗が桜を植樹して以後、桜の名所として親しまれるようになります。歌川広重が描いた本図は堤の上よりこの森を見下ろし、隅田川を挟んで対岸の景勝地の真崎を眺めた構図で描かれました。