葛飾北斎 江都駿河町三井見世略図(冨嶽三十六景)

葛飾北斎が描いたのは、駿河町(現・中央区室町二丁目)の通りの両側に構えた三井見世すなわち「三井越後屋(みついえちごや)呉服店(現・日本橋三越本店)」の様子です。北斎は低い視点から瓦屋根を大きく見上げるように強調し、雪景の富士山と正月の風景の中に機敏に働く職人たちの姿を写しました。