歌川広重 あらし山満花(京都名所)

「京都名所」は「東海道五拾三次」で一躍その名を馳せた歌川広重が、天保五(1834)年頃に手掛けた、風光明媚な京都の四季折々を題材にした全十枚の揃物です。本図は景勝地として古くから名高い嵐山の満開の桜と、舞い散る花びらのもと桂川を筏(いかだ)が下っている情景を描いています。