歌川広重 三島 朝霧(東海道五拾三次)

歌川広重が描いたのは三嶋大社(三島明神)の鳥居前町として、往来する人々で賑わいを見せた三島宿(現・静岡県三島市)の旅人の様子です。広重は画面中央の一行に輪郭線を用い、木立の向こうに建つ鳥居と社を影のように浮かび上がらせ、朝霧にかすむ場景を幻想的に表現しました。