葛飾北斎 甲州犬目峠(冨嶽三十六景)

葛飾北斎が描いた犬目峠(現・山梨県上野原市)は、標高が高く富士山を望む絶景のポイントといわれています。本図には、なだらかな稜線が画面を斜めに分け遠方に富士山を望む、雄大な自然の景観がのびのびと描かれました。北斎は八十歳を過ぎてからも、旅ができるほど健脚であったと知られます。