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プロフィール
昭和21 (1946) 年12月14日生まれ。工学院付属電気学科卒業後、大阪や赤坂の割烹での修行を経て、嘉永三年の創業以来一世紀半もの伝統を持つ割烹・嶋村の八代目当主に。東京駅八重洲口前のお店は、伊藤博文や井上馨を始め、多くの著名人が愛用されていました。御家族は、奥様と三人の息子さんと娘さん一人との六人家族。趣味は、ゴルフとスノーボード。平成6年5月には、日本橋六之部連合青年部である日八会の会長に就任されました。
※加藤 一男さんは平成14年4月20日付で退任され、同日より吉川保夫さんが会長に就任されています。
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中央区では、それぞれの町会が独自の活動を行うだけでなく、近隣の町会同士が町会連合をつくり結束しあうことで、地域の結びつきを活発なものにしています。特に日本橋は、再び商業の中心地としてのにぎわいを取り戻そうとの胎動下にあり、注目の地区です。今回は、日本橋の6町会と八重洲の3町会との連合体である日本橋六之部連合の青年部、通称・日八会の二代目青年部会長として、独創的なイベントを積極的に打ち出されている加藤一男さんにお話をうかがいました。
 
中央区との関わりはどのようなものでしょうか?
 
私の家は江戸時代から続いている料理屋で、住まいの方は世田谷区の経堂にありました。しかし、子供はやはり親のそばにいたいもので、小学校当時は経堂から東京駅の丸ノ内口まで一本で行くバスがあり、それに乗っては母が女将をしている店の方によく遊びに来ていました。そんな関係から、友達も中央区の方が多く、こちらの小学校の運動会に紛れ込んでは二人三脚などに参加していたほどです。父は邦楽の清元流の太夫をやっており、私にその後を継がせたかったらしく、14才の時には学生服を着て三味線を持って浜町の先生の許へと通わされていました。しかし、大学を卒業して進路を決める際に、家業を継ぐ決意をし、その2日後には、修行先の大阪へと向かう新幹線に乗っていました。今から考えると、あれは既に私の頭越しに話がついていたことのようですね。
 
日八会の活動について、お聞かせください
 
日八会は、正式には日本橋六之部連合青年部と言い、日本橋の6町会と八重洲の3町会が所属することから、日八会という愛称になりました。連合の地区委員会ではどうしても行政と関連する活動に限られてしまうため、そこでは出来ないようなイベントの企画や、日本橋六之部地域の活性化の活動をしようとういう趣旨で、平成元年に発足しました。地域を盛り上げるための勉強会や講演会の開催、町の美化についての話し合い、医療法人への慰問を行いイベントで得た収益の一部を寄付するなどの活動をしています。大勢でひとつの目的に向かい成し遂げる事は楽しく、本業経営の活力にもなっています。
 
日八会には非常に盛り上がっているイベントがあるとお聞きしましたが
 
当初はビール祭りとしてメインストリートで行っていたイベントが「日本橋八重洲大グルメ祭り」に発展して、その形で過去に7回ほど行いました。建物の内部での開催よりはと、昨年から日本橋の袂へと場所を移し、新しいイベントである「味と緑の祭典」をスタートさせました。中央区の姉妹都市である山形県東根市の果樹園から果物を直送し販売したり、築地の魚市場から干物を出品してもらったり、和菓子組合やビール会社に協賛戴いたりして、非常ににぎやかなグルメイベントとなります。日本橋京橋祭りのパレードの日にあたる10月の日曜日に行い、昨年は大盛況で開始と共に行列ができるほどでした。今年は雨でしたが、昨年来て頂いたお客様と雨によるパレードの中止を知らずに日本橋に足を運んだ人とで、やはり大盛況でした。
 
中央区の次世代を担う若者として伝えていきたいことは?
 
日本橋六之部地区は日本橋と東京駅という世界に誇れる地区であり、文化的にも非常に際立った町です。また、私の町内である旧・檜物町の御神輿は非常に格式が高く、天皇陛下の御婚礼の際には、日枝神社の氏子として皇居前で担いだほどです。こうした文化的継承物の上品な華やかさを失わずに、歴史を感じさせる町として再活性させていきたいと思いますし、多くの若い方々にも是非御参加戴ければと思います。
 
「一升マスには一升しか入らないのですよ。だから、私は決して背伸びはしないで、ありのままの姿勢で活動していくつもりです」と、笑いとばす加藤さん。そう言いながらも、多くの若者達に混じってスノーボードを一人で学ばれたという、ファイトあふれるナイスガイでもあります。この突進力で、「味と緑の祭典」をますます面白いイベントにし、日本橋六之部地区の活性化をリードされていくことと思われます。

2001年11月掲載記事  
※内容は、掲載当時のものとなります  


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