Q1.自分でできる花粉症対策はありますか?何が大事ですか教えてください。

   

いちばん大事なのはまず、花粉を浴びないこと。とにかく花粉症の原因を遠ざける、逃げるに尽きます。

ゴーグルやマスクでの防御のほか、花粉シーズン中はおふとんを外に干さない、室内の掃除の際は「はたく」のは止めて、濡れ雑巾などで拭き掃除に徹する。さらに言うならば、花粉の飛散量が多い時はなるべく「外出をしない」ことです。
今は情報が容易に手に入る時代ですから、テレビや新聞、日本気象協会のホームページなどを参考にして、おでかけの計画を立てるとよいでしょう。

極端なアドバイスに聞こえるかも知れませんが、これは最も大事なことなのです。ひたすら花粉を浴びないように、生活します。
花粉シーズン中は、山間部にゴルフに出掛けるなどという事は極めて危険ですので、行くならば完全防備のうえでお気をつけてください・・。

   

Q2.いろいろな治療があるみたいですが。

当院では患者さんのライフスタイルに合わせて、診察中に一緒に考えています。基本は内服(1日1回~2回の飲み薬)、点鼻薬・点眼薬などですが、ときには漢方薬なども用います。「眠たくならない薬を出してください」というリクエストが多いですね。最近は多くの製薬会社が研究を重ねて、眠気をださない工夫をされた製品がそろっていますから、自分に合ったものを探すためにも、時には担当の先生に薬の変更をお願いしてみるのも手です。

個人的には「オゾン療法」に注目しています。診療の現場で花粉症に効果があったとの声もよく聞きます。この治療法はヨーロッパでは一般的ですが、日本ではまだあまり知られていません。効果は個人差がありますが、一度は試すべき治療法と思っています。

いずれにせよ、最も大事なことは症状の原因となる花粉を「取り除くこと」・「避けること」であることに変わりありません。

  
  

Q3.「一発で1か月は花粉症の症状がおさまる注射がある」と聞きましたが本当ですか?

以前、ある種のステロイド注射を筋肉注射して、一時的にアレルギー症状を抑えるという治療法があるという噂が花粉の飛ぶ時期に広まり、医療関係者の中でもちょっとした話題になったことがありました。私も、この治療法についての意見を求められることもあります。

このようなステロイド注射というものは通常、「花粉症」程度のアレルギー疾患で使用することは推奨されていません。

実際、打つと治ったかのように劇的な効果を感じることがあるかもしれませんが、これは一時的な効果に過ぎず、また乱用すると生命をおびやかす様な危険な副作用があります。(保険の効かない自費診療として患者さんの強い希望があれば医療機関では可能な治療ですが、お勧めしません。)

  

菅井先生がお勤めの病院をご紹介します

病院名 医療法人社団 東京シナジークリニック
診療科 一般内科診療(保険診療)・自由診療(保険外、アンチエイジング診療)
診療時間 午前9:30~13:00 / 午後15:00~18:30
定休日 水曜日・土曜日午後、日曜日・祝日は休診(※予約制のアンチエイジング診療は水曜も診療日です)
住所 〒104-0051 東京都中央区佃1-11-8 ピアウエストスクエア2F
電話番号 03-6219-5100
ホームページアドレス http://www.synergy-clinic.com/
  
 
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