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■ 8月9日発行  このページの先頭へ
「グーデンベルク聖書」再現
水野さんが組版印刷
印刷業のかたわら自社ビル最上階を開放して私設博物館としている中央区工業団体連合会の会長という重職にある水野雅生さんが、「本邦初」という「グーデンベルク聖書」の組版印刷にのぞんだ。7月30日(金)に慶応大学の学生が見守るなか、アメリカから同大学が取り寄せた、スズ入りの鉛活字を聖書(慶応大学所蔵)にそって組み、それを1ページ、1ページ、インクをぬって、水野さんが所蔵する1860年製造の「アルビオン手引き印刷機」で印刷した。
 この作業はグーデンベルク聖書の研究と普及に尽力している慶応大学HUMIプロジェクトの企画で実施されたもの。学生達は作業着に着替えた水野さんがラテン語の活字を1つ1つ拾い箱に組んでいく手さばきに目を見張って見つめていた。今や鉛活字は全くなくなり、組み版の出来る職人さんもいなくなった。そうした意味で水野さんの手仕事は貴重なもの。そして刷り上った見事な出来晴えに歓声があがった。
 水野さんは父親に「これからはオフセット印刷の時代だから外国で勉強してこい」と言われ、ドイツに留学。印刷の原点を学ぶうちにイギリスで百科辞典を開いたときに、「世界最古の印刷物は日本にある、それは百万塔蛇羅尼である」と書いてあるのを知ってカルチャーショックを受け、それ以来、印刷ルーツ探究が始まり、それがこうじて世界の印刷機コレクションへと進んでいった。
 いま「ミズノ ミュージアム」に展示されている印刷機は日本にこれだけ所蔵する博物館はないし、世界に誇れるものと評価が高い。
 その一方でミズノプリテックは「CTPで世界初 700線の高精細印刷を実現」(日本印刷新聞)という偉業も成しとげている。
 (ミズノプリテック(株)入船2-9-2、博物館は同ビル6階。来館には事前連絡。電話3551・7595)
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