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来年は徳川家康が征夷大将軍に任じられ慶長3年(1603)に江戸に幕府を開いて400年になる。この大きな節目に記念行事を実施して祝うとともに、東京の中心を担ってきた中央区の誇りを示そうということで、24日、中央区江戸開府400年記念事業実行委員会が発足した。家康は開府前から江戸に入り新しい町づくりを進めていた。その最初の町が本町界わいで、開府と同時に日本橋を創設して道路元標を定めた。いわば現在の中央区は江戸城の下に広がる、いわゆる下町の発祥地で、商業文化がここに集中した。こうした歴史的事実から400周年を中心的に担う立場に置かれているわけ。実行委員会の会長に決まった竹内誠氏は現在、江戸東京博物館の館長。人形町の生まれで生家はたい焼で知られる店で、実兄は地元の町会長を三月までつとめた。東京教育大学卒で東京学芸大学で教壇に立ち、NHK大河ドラマなどの時代考証もしている。
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