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区は新しい商店街振興策を組み立てようとしているが、その一環として今年1月、区内近隣型商店街を訪れる人たちへのアンケートと歩行者の通行量調査をした。対象の商店街は東日本橋商店会、茅場町商店会、八丁堀銀座会、八丁堀鈴らん会、新富商栄会。
東日本橋商店会
<来訪者アンケート>
来街頻度は「毎日」「週に何回かは来る」割合が合計で71.4%だった▽職業別では会社員・公務員50%と他の商店会より少ない。専業主婦が12.4%と、他の商店会より多い▽この商店会で重視する点は、第一は価格で30%、次いで味の17.8%▽買い物を目的で来る人も他の商店会より多く73.4%。
<通行量調査>
調査の五地点とも休日の通行量が少ない▽平日では浅草橋交差点に向う通り(清杉通り)で一万人を超える人が通行している。▽最も多く人が通る時間帯は朝8時台、昼12時台、夕方17時、18時台▽清杉通り中央の三角交差点では、昭和59年の通行調査(東京商工会議所中央支部)と比較すると、30%以上増加していることがわかった。さらに同調査が朝夕昼の順で通行量が少なくなるのに、今回は朝昼夕の順だった。
茅場町商店会
<来訪者アンケート>
来訪頻度は「毎日」「週に何回か」の割合が74.8%▽職業別では会社員が70%をこし、専業主婦は5%▽店を選ぶとき重視する点は、味が30%、価格23%▽飲食を目的で来る割合が他の商店会より高い44%だった。
<通行量調査>
休日の通行量が少なく、5地点のうち三地点は12時間の通行量が30人を切った▽その三地は昼食時のみ多くなり朝夕の3倍▽永代通りと交差する平成通り、新大橋通りでは15000〜25000人が通行し朝夕がピーク。
八丁堀銀座会
<来訪者アンケート>
来街頻度は「毎日」「週に何回か」の合計が83.5%と高い割合で、これは横丁で目立たない立地によると見られる▽職業別では会社員68%、専業主婦9.8%▽店を選ぶとき重視する点は価格38%、味25%、飲食を目的で来る35%で、その他で来る49%。
<通行量調査>
昼食時の人通りが多く、特に平成通り、鈴らん通りが12時台で3000人を超える▽ピーク時は各地点とも12時台で地下鉄に近い所は朝の通行が多い▽休日は各地点とも平日の1割にも満たない。
八丁堀鈴らん会
<来訪者アンケート>
来頻度は「毎日」「週に何回か」が80%を超して他より比較的高い▽会社員80%近く専業主婦は4%どまりに▽店を選ぶ重点は価格26%、味23%▽飲食目的が37.8%と他より高くその他は60%近い。
<通行量調査>
新大橋通りに近い地点は昼食時に多い▽比較的通行量の多い地点は平成通りの中央と新大橋通り側で12時間にそれぞれ5千人、4千人台が通行▽ピーク時は各地点とも12時台▽休日は全くと言っていいほど人通りが少なく、各地点とも平日の1割にも満たない。
新富商栄会
<来訪者アンケート>来頻度は「毎日」「週に何回か」が合計で76%▽会社員が55%で、専業主婦11%と高い▽店を選ぶ重視度は味228.9%、価格が22%近い▽買い物を目的で来る人が他より多く29.3%だった。
<通行量調査>
ピーク時は各地点ともに12時で、通勤時間帯は駅に近くないせいか低い▽各地点とも平均した通行量で、最も少ない所で12時間の間に3870人が通行。
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